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2011年7月19日 (火)

水彩画に想う。

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水彩画は、水を制御する技法を習得しない限り、透明感は表現できないのですが、そのあっさりとした表現がイマイチとばかり、色を混ぜすぎて、濁った画風になってしまうといった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。何ごとにも原則というものがあって、これを踏まえない限り、いつまで経っても自己流の範疇を越せないのであります。安野光雅さんのイギリスの川面の表現などは、さしずめ、最小技法の最大効果とでも云える淡白ながら、深みのある一枚です。近場にこのような環境がありさえすれば、早朝に釣り糸を垂れてみたくなりますね。

さて、下の写真は幕末にベアトが撮影した、古川橋から麻布・三ノ橋を望む写真ですが、今はこの川の上を首都高速が塞いでいます。草の茂った辺りには鳥類も生息していそうですし、左手には当時、有名な御茶屋さんが見えます。ここでも、釣り糸を垂らした粋人を見かけたでしょうし・・・、つくづく、このまま何故、残せなかったのかという思いだけが残り、心底残念なのであります。東京の良好な自然環境は皇居周辺と一部の大学・庭園しか観られず、あとは車優先の道路ばかりというのも、情けないと思うのであります。

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