1882 京橋
東京で働いている息子が送った東京の錦絵を見た実家の家族は仰天したでしょうね・・・。馬車仕立ての路面電車、着物姿と洋服姿が混ざり合う東京の魅力、西欧建築が大通りを占拠・・・。
錦絵は地方に住む実家の皆さんにとって、最上の情報源でもあったので、画面詳細部分もきちんと事実に基づいていて、それが今見ていても、飽きない理由なのかも知れません。関東大震災で壊滅してしまった多くの建造物も、錦絵という独自な平面グラフィックの世界で記録されているのが素晴らしいことでもあります。
この錦絵でも女性の時代に対する積極的反応振りが容姿に表れていますね。おそらく維新後、一気に町に西洋色が氾濫しだし、江戸情緒も忘れられ、西洋文化の物品が氾濫し始め、この通りなどは博覧会気分で散策できたでしょうね。各お店の警備も手薄だったでしょうから、店主みずから夜警もせねばならず、寝不足気味の旦那はとりあえず毎朝珈琲を味わっては戯言を楽しんでいたかも知れません。
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