1934年 銀座四丁目。
涼しげな風が吹いていますね。現在の銀座四丁目・日産ショールーム前の姿、1934年(昭和9年)です。
関東大震災以前ではないものの、まだまだ銀座の周辺には掘割も遺され、川辺を抜ける涼風が町を走っていました。又、日本の歳時記にみられる季節毎の衣更えも暗黙の了解という文化に昇華していて、ひとりひとりの姿・立振舞いが町の風情の重要な構成要素として成り立っていたのですから、日本の街がどれほどイカシテイタのか今では、皆目、見当さえつかないのであります。
1950年代以降、街から風が感じられなくなったのは、植栽などのハードな面もそうでしょうが、洋風化に伴う和装の優雅さが消えていったこともあるのではないでしょうか。
このスナップなどは、メンズファッションとしての白麻スーツにパナマ帽、方や、女性群の季節柄の着物が上手に混じり合い、銀座独特の和洋混交文化が奏でられていますね・・・。
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