東北の港 1950年代
うねってしまった波止場の木製のデッキは、大波でも来たら放り出されてしまうこと間違いなしの気配ですね・・・。父の撮影した陸前高田市・広田港と思われる一枚も、5月の撮影とはいえ、東北の厳しい自然環境を捉えています。この画面の構図もアカデミックなツボを押さえています。
父が1952年に田村茂氏から譲られたライカⅢfは、現在、私の手元に在りますが、そのコンパクトなボディと、通称、軍艦部と呼ばれる機能凝縮した部分に、光学・技術の粋が美しく詰まっていて、時々、桐箱から出しては、磨きながら悦に入ってます。60年近く経っているものの、その優美なスタイリングは当時の先端性とドイツらしからぬエレガンスが感じとられるからこそ、今も、途絶えぬ人気が別格なのです。
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