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2011年8月25日 (木)

アルフレッド・ウォリスの船の絵

23 おそらく、部屋の中に置いてあった厚紙に直接油絵具と石墨(チョーク)という意外性のある組合せの画材で描いたのでしょうか・・・、『四人の船員の乗った三本マスト船と四頭のイルカ』と題された、アルフレッド・ウォリスの絵はさすがに元船乗りであっただけに波のうねり・雲の被さる感じが臨場感を以ってこちらに迫って来ます。

半乾きの状態の油絵具の上から白のチョークでハイライトを着けたのが、波の表面のボリューム効果を倍加させていて、そちらに目が移ってしまい、波間に見え隠れするイルカに、気付かないほどです。

さらに、船と船員との極端にアンバランスなプロポーションが、この絵のストーリーを語っているかのようで、ただひたすら真っ直ぐ進んでいる船の絵なのですが、気持ちうつ伏せ加減な船員の姿勢が、画面にスピード感をもたらせてくれます。

渋い中にもぐっとくる絵とは、このことでしょうか・・・。この絵もあまりの純粋な心で描かれていて、観ているだけで日々の作為だらけの仕事の俗っぽさを反省してしまいます。

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