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2011年9月26日 (月)

志野茶碗 加藤唐九郎 1973

48 志野に始まり志野に終った稀代の陶芸家・加藤唐九郎の闘いは、桃山様式との闘いであり、独自の世界を拓いた独りの男の構築された伝統との闘いでありました。志野という趣きは、概ね女性的にも関わらず、長石釉の白さと素地の剛毅さ、鉄釉の絵付のダイナミックさなど、野趣に富んだ宇宙観を加藤唐九郎は創出したのです。

陶芸家はその風貌とは真逆に比較的「あたらしもの好き」の多い中、数段抜き出でたのが唐九郎でした。その範疇も身につけるものから家具・調度にいたるまで、歯止めが掛からずといった状態で、好奇心は生涯衰えを知らなかったのです。

作品だけが自分であるなどという狭い発想など持ちえなかったのが幸いして、自由奔放さも抜きん出てしまい、やはり魯山人の遥か上を行く超人であったのです。

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