暗闇でドッキリ
エドワード・ホッパーさんは、解放感あふれたスポーティな郊外画風と、都会の寂しさ、哀しさを暗示する画風などで表現がまったく異なり、技法の幅が広いのです。
この作品などは、劇画のような暗示に満ちたもので、四コマ展開であれば話の筋道がつきそうでありますが、このワンカットですから、観る側の想像力しかこのエッチングを評価できませんね。
コーナーに映る影が何かを象徴しているのか、この影の手前と先で何か意味が違うのか・・・、などと詮索も尽きないのであります。私も、下を向いて歩いていて、突然、不思議な影が視界に入り、ドキッとすることがありますが、そのときの気配を俯瞰で冷静に捉えているのかも知れませんね・・・。
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