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2011年9月12日 (月)

里山の魅力。

2009

水彩画:安野光雅

ヒマラヤほど厳しくなく、ウラヤマほど寂しくなく、その中間とでも申しましょうか・・・、サトヤマ(里山)の魅力は、1960年代中頃までは多摩丘陵など都心から近場でも存分に楽しむことが出来、自転車の魅力にはまりだした頃は、週末になるとこの界隈を走るのが病みつきとなってしまいました。多摩地区の四季折々の風景の違いを、この水彩画のような道を走りながら享受していた時代は、今となっては稀少で貴重な体験でありました。

鶴川街道を矢野口から黒川方面、或い高石方面に抜ける途中は、まだ時代劇のロケに相応しい環境が存在していて、実際、出くわした事もありました。今はその面影が皆無ですが、自転車の愉しみである寄り道・回り道を謳歌できるロケーションに恵まれていた地域であり、この道の先はどう展開していくのかスリル半分で走っていたので、磁石と五万分の一白地図が必須アイテムでありました。とくに秋たけなわの頃は、冷たい風を受けながら走っていると至るところから落葉の焚き火が柔らかな白煙を上げ、秋の薫りが顔面を抜けていきました。さらに、少し足を延ばして王禅寺界隈に来ると、その先はまだ見知らぬ現在の青葉区となり、迷い込みそうな雰囲気があって、そそくさと久我山に引き返していました。

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