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2011年9月13日 (火)

御茶ノ水 明治初期

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明治10年代に井上安治が描いた東京名所絵は広重風の洒脱さと簡略センスが、いかにも新時代の感性に昇華され、風俗記録としてもその出来栄えは素晴らしいものがありますが、伝統技法を重んじるこの国のお歴々のせいか、今ではすっかり忘れられてしまいました。

、御茶ノ水の光景を描いたこの作品からも、神田川・崖の雰囲気から渓谷のような景色が描かれています。遠くに見える薄赤色を雪の降り終った日の夕焼けとみるか、雪の降った翌日の朝焼けと見るかによって、この版画の方角が決まってしまいますが、古写真に記録された水道橋方向からの一枚と比較するとよく似ているので、右が駿河台、左が湯島台ということになります。

今では取り戻すことさえできない、貴重な水辺の東京光景です。

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