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2011年9月 9日 (金)

斜景・超景 広重のアバンギャルド

Photo 方や、地域観光振興の宣伝部長兼アートディレクターとして、万人に理解されやすく、『そうだ、旅に出よう』と思わせる東海道五拾参次の連作があると思えば、ちょっと地味目な木曾海道六拾九次では対象となる名所が一般的ではないが故、広重はドッキリするほどの先進性と斬新性を採り込んで、遊び捲くっています。

上松の名所でしょうか、左上から垂直に叩き落ちる滝はまるで水晶の塊に見えないでもありませんし、画面全体が平衡感覚を失うほどの目眩トリックを駆使し、ニョキニョキする岩場の表現でさえ、不気味であります。広重は一旦遊び始めると留まるところを知らず、もう誰も抑えられない超常現象のようなデフォルメも良しとしてしまうのですから、この浮世絵を懐に旅に出た大阪の皆さんなどは、現場に立って「ちゃうんとちゃうん?」と密かに喋っていたのかもしれませんね・・・。

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