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2011年10月 2日 (日)

古久谷モダン。

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色絵松樹文輪花皿 サントリー美術館蔵

久谷焼の三色、イエローオーカー・ウルトラマリン・フタローグリーンで埋め尽くされた古久谷青手の皿は観賞用としてもみごとな出来っぷりですが、ここに旬の食材を大胆に盛るもよし、趣向を凝らした細工の料理を小ぶりに載せるもよし・・・、どんな相手が来ようともびくともしない力があります。

美の世界には「用の美」、「観の美」があるものの、そのどちらも満足させる不思議な感覚を古久谷は併せもっているのです。

1600年代中頃に作られた皿は、その繊細で大胆な構図と文様、そして松の幹に見られる現実無視の色のアバンギャルドさがあるからこそ、古びない永遠のマスターピースとして君臨しているのです。

料理も知らず、稚拙でカワイイ絵柄をただ描いているだけの雑品がはびこっている、昨今の食器とは較べようのない技量と感性の昇華した姿には、食文化としての楽しさを知り尽くした意匠として、「破天荒」が潜んでいます。

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