広重 木曾街道六拾九次内 妻籠
妻籠や馬篭などの、街道街並保存を遵守している観光地を訪れる方は、その殆どが団体バスツアーのようで、以前のように滞在してゆっくりと昔の旅情に浸ったり、地元の民話など聞くことも少なくなったようですが、最近は、海外のお客さん比率が高まり、この界隈も人気がぶり返してきたそうです。
いっときは、民宿ブームに便乗し、大手の飲食店も覆面店舗を出したりしていたものの、ご他聞に洩れず、ブームが去れば、さっさと撤退するなど、街の活性化には何にも役立つことなく、集金だけして帰っていったようなものですが、今では、地元の奥さんなどがふだん食している自家製の食材加工品などが人気です。
さて、広重の妻籠には定番の街並がいっさい登場してませんが、この画面は妻籠城址の辺りです。例によって、漆黒のシルエットで浮かび上がった松林が画面をぐっと引き締めています。山の稜線の延長下に街道をシンクロさせるなど、全体の構成、色彩設計にはデザインセンスが沸きあがりすぎてインパクトにかけますが、旅情心は満足させてくれます。
『行ってみよう・・・木曾』といったところでしょうか。
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