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2011年10月17日 (月)

北斎 駿河台の絶景。

Photo Photo_2 Photo_3 Photo_4 御茶ノ水駅を出て明大通りを駿河台下に下って行くと、右手の、とちのき通りから山の上ホテルにかけての一帯は明治から昭和にかけて、大きな屋敷が点在していたようですが、その理由の第一は、この山一帯から富士山が望め、その眺望は素晴らしかったからです。また、幕末のお台場建設に要する埋め立て土をこの辺りから掘り起こし、神田川をつたわって江戸湾に向かっていたそうですから、昔は今よりも切り立った山の姿であったのです。

此処、駿河台は初春は輝く新緑に覆われ、晩秋はパリの下町を思わせるようなシックな雰囲気に満ち、その中をのんびりと走るのは、私の自転車徘徊の定番ルートとして欠かせないコースで、都心の季節感を享受するにはうってつけなのです。おまけに江戸時代からつづく道筋が程よく残っていて、往時の雰囲気をイメージするのも愉しみのひとつです。

さて、北斎の駿河台から富士山を望む浮世絵には、厳しい坂(明大通りか?)を上り下りしている町人がいきいきと描かれています。一般的に坂のある道の画題にはドラマを生みやすいモチーフがあるものですが、北斎はそんな事関係ない・・・、といわんばかりに、淡々と行きかう人々の姿のみに集中しています。寄道してもっと富士山を観たいと思ったのか・・・、何時の世にもいる輩が微笑ましく描かれているのが幸いして、この浮世絵を風俗画として味わい深いものにしています。

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