眩しいですね・・・。シスレー
このような光景はサングラスなしでは見ることができませんね。シスレーの絵は、野外で対象を見ながら画いたものが多く、持ち帰ってアトリエで仕上げることを良しとしなかった性格なのか、その色彩・色調にお天道様のありがたさが込められています。健康的で親しみやすさ・・・、これこそがシスレーの絵であり、他のそっくりさんとは似て非なる独壇場なのであります。
この国ニッポンでは、誰にも分かりやすい絵画というものを軽視する傾向が続き、難解この上ない画面を凝視する傾向がとくに1960年代から70年代初頭まで続いていて、このトレンドはモダンジャズ愛好家や詩の世界にも共通であったのです。それが今では、ローカルチュアとして蔑まされていたアニメーションまでもが美大のカリキュラムの売りの筆頭になるなど、時代の変化に影響されなかった美大の営業戦略も見直される時代となっています。
シスレーの明るく・美しく・健康的な絵画を置くと家の中に「外」が生まれ、空間が一瞬にして、「活き活き」となります
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