父が川端画学校に通い始めた1922年に描いた水彩画は、おそらく生まれて初めて持った絵筆と絵具だったのでしょう・・・。おどおどしながらも、この難しい画材を楽しんでいるかのような雰囲気が伝わります。画学校では毎日、朝から夕方までアカデミックなデッサンに終始していたようで、その緊張感から離れる気分転換のために、教室の隅っこでこっそりと描いていたのかも知れません。まだ、絵具の混色の基礎も知らないようですが、赤土の切通しと三本の電信柱が不思議な画趣になっています。場所は川端画学校のあった小石川・春日町の伝通院界隈というのがアタリかも知れません。
コメント
Now that's sublte! Great to hear from you.
投稿: Fannie | 2011年12月14日 (水) 午後 02時38分