本郷 『瀬佐味亭』 黒胡麻ザーサイ麺
本郷通りを本郷三丁目交差点から駒込方面に北上していくと、左右の谷からの風を受け、此処が尾根道であることを実感します。
久しぶりに世田谷から自転車徘走した日曜日は、天気予報ほどの暖かさを感じることもなく、まだまだ冷たい風に晒されると気分的にもイマイチなのでした。梅などはどこも五分咲き模様で、これでは例年より一月遅れの開花といってもよいでしょう。
さて、この本郷通りを何度も抜ける度に、いつもお客さんの途絶えない一軒の普通のラーメン専門店があります。『瀬佐味亭』という店名はラーメンにあまり興味のない私でも、覚えてしまう傑作ネーミングで、せさみ・・・セサミというごとく、胡麻味を売りにしたお店です。よくありがちなラーメンメタボな客層とは対極な上品な本郷の初老のご夫人や、独り静かなアラフォー女性などなど、勢いつけて暖簾を潜れば、そこは旧山手の懐旧の薫りに満ちています。
早速メニューを斜め読みし、狙い定めた黒胡麻ザーサイ麺を注文。まだ捌きもまだるっこしい新人スタッフに注文の品をニ回聞き返されたものの、周りの客筋も鑑み、ここはイラッとするところを押さえ、しばし沈黙。出てきたのは香りも堪らないこの画像です。麺は細麺、黒胡麻との絡みはベストチョイスで私は好きですね・・・。太めにカットされたザーサイは歯応えも良好。あっという間に頂きました。
この店は本郷三丁目を越え、一つ目の信号傍にあり、この内容であれば平日の混み様も凄まじそうですが、幸い、日曜開店すぐの滑り込みでセーフ。その後、ドヤドヤ・ガサガサと体育会の東大生の来店で、店内はむせかえるような男で一杯となりました。
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