2008年8月12日 (火)

高岡のユウカメロン!

Rimg11486 Rimg11481 Rimg11483 先週の水・木と、富山県高岡市に出かけ、新プロジェクトの方向を探る会議に出席しましたが、そのお昼に伺った「居酒」で最後に登場したメロンの味に、仰天しました。メロンは北海道・夕張の独占なのかと、思っていましたが、このみごとなカタチは「ユウカメロン」という種類で、今や、東北・北関東・の一部で栽培され出した種類だそうです。

その味と風味たるや、まったくこれまでのメロンとは別物で、和菓子にみられる和三盆の甘さにも似た、極めて、優しく透き通るような香りと味です。亭主が包丁で切ると、果肉全体から、じわじわと水分が染み出して、美しい漆の器とぴったりのハーモニーを奏でてくれます。メロンは和食との相性も良いですが、このユウカメロンは、姿・味・香りともに、これまでのメロンとは話にならないほどの、「和の絶品」とでもいえるでしょう。

いずれ、このユウカメロンが日本の夏の「ハイスタンダードな風物」となることは、手間を考えれば数に限度があり夢かも知れませんが、『幻の・・・・此処にあり!』、などとメディアがあおりたてること、間違いなさそうです。

高岡市でこのメロンを栽培する大井鯉一さんの職人技から生まれる逸品は、数も少なく、頂けるだけで、幸せな人・・・!、と言われるそうです。

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2008年3月28日 (金)

『鯛めし』三昧

Rimg7763 瀬戸内産の約二キログラムの鯛をさばき、焼いた中骨でとった出汁が肝となる。これに昆布出汁を合わせ、土鍋で炊く。米は石川県・加賀のコシヒカリ。身は薄口醤油と酒にくぐらせ、香ばしく焼く。こんがり焼けた皮の香りが米に移り、旨さ倍増。三つ葉を散らし、酢橘を控えめに絞れば味の変化が楽しめる。 『銀座 あさみ』の鯛めしコースより。

お茶漬けが器に口を付けてかき込む、はなはだラフな食事とすれば、鯛めしのような献立は、お茶漬けの兄弟のようなものであるにも関わらず、そうとう品の良い作法で頂きませんと、その風雅な香りやら旨みを味わえません。家庭で簡単に出来るといわれても、それぞれの材料の選択をひとつでもランク落ちさせてしまえば、全く別物となってしまいますから、ここは多少値が張っても、きちんとしたお店の正しい材料・研ぎ澄まされた段取りからしか生まれ得ない味わいに、溺れるしかないのであります。

この時節ですと、どこの料理屋も桜をあしらった料理で満開となるようですが、私は渋い鯛めしに撒かれた三つ葉のライムグリーンに早春を感じ、眩い新緑のうきうきする気分が近づいているのを前倒しにして、楽しむことにしています

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2008年3月18日 (火)

日向夏・日本の香り

Rimg7526 近場の八百屋から高級食材店に至るまで、何故か店の頭だしはフルーツと相場がきまっているようですが、この辺の経緯はいったい、いつ頃からだったのでしょうか・・・。

どれもがTshirtsにでも印刷すれば面白そうな柄ばかりのダンボールに入っている果実を見ていると、「元気・健康がすべてさ!!!、お客さん・・・」などと言われているようで、ついつい手を伸ばしてしまうのかも知れませんね。

さて、この日向夏という呼び名の日本というより宮崎産の果実は、程よい酸味と香りが海外産の柑橘系より落ち着いていて品がよく、さらに柚子とグレープフルーツの両方の香りと食感を混ぜあわせたような趣きのフルーツです。表皮の色もまさにレモンイエローですし、葉の付き具合は何となく和風の趣きです。ライムグリーンを帯びたこのイエローカラーは他のフルーツの色より一層抜きん出ていて、健康的で知的でなお美しいのです。

最近はこのフルーツばかりが、朝昼晩テーブルに登場するのでありますが、その控えめな香りがデザートとしても最適な気がいたします。

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2008年3月16日 (日)

世田谷のパン屋さん・Fortuna

Rimg7516 Rimg7529_2 若い頃と違って、新しいものにすぐ飛びつく好奇心も徐々に薄れてしまいがちな同世代の皆さんが多いのでしょうが、私の場合は仕事のサガとでも云うのでしょうか・・・、一応は今の流れのようなことを掴んでおくのも必要なだけに、雑誌のみならず、自分の眼と足で探して歩く地道な収集が趣味と実用を兼ねているようなものです。

世田谷界隈には数多くの、それも一軒一軒が自信を持って商っているパン屋さんが多いのですが、このFortunaというお店も以前から気になっていたお店ですが、世田谷自転車界のアイドル・高橋千晶さんもご推薦ということで拙ブログに掲載させていただきました。

世田谷通りを松陰神社商店街に入る信号附近にあるのですが、朝7時からの営業というのが嬉しいではありませんか・・・。国産小麦・甲斐北杜の小麦を使用しているので、ふっくらもちもちの食感と丁寧な成形の美しい仕上がりが気にいってますし、トッピングや挟み込まれた食材の厳選さも格別です。レーズンブレッドに使われるレーズン・チキンサンドの鶏肉・ハムサンドのハム・メロンパンの香り・カレーパンの締まった香ばしさ・・・など、どれもよくありがちなアイテムですがその上品さと味わい、そして値ごろ感・・・。朝の出来立てを食卓に載せて頂く小さな幸せ感というのも、なかなか結構なものです。

そしてあと何が足りないかといえば・・・、春に相応しいマイケル・マーティンマーフィーの美しいカウボーイミュージックhttp://www.youtube.com/watch?v=d2Q_89EL-jsでしょうか。

Fortuna (北杜の小麦のパン屋) 世田谷区世田谷1-10-19 コーポオオバ101 

                        電話:03-3706-1977 営業時間:7:00~19:00

                       定休日:火曜・祝日

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2008年2月29日 (金)

蕎麦 田園調布・兵隊家

Img_8135 Img_8136 駒沢から自転車でお気軽な練習ルートは、何と言っても『多摩川堤』に違いありません。しかし、ただ走るだけならば、多摩川に沿って行ったり来たりを反復していれば宜しいのでしょうが、そこにちょっとした『おいしい愉しみ』を加味すると俄然自転車のルートが変わってきます。年のせいなのか、最近ではお腹一杯いただくことなど考えも及ばず、専ら、『ニッポンの正しい食の嗜み』に傾倒しています。

多摩川を下り帰路に着くルートは、何を食べて帰るか・・・で決まりますが、やはり田園調布・兵隊家 http://www.heitaiya.co.jp/ という摩訶不思議な屋号の蕎麦屋さんが王道でしょうか・・・。此処、田園調布から環状8号線を越えた自由が丘・奥沢にかけては、どういうわけか美味しい蕎麦屋が空洞地域のようで、この店は値段とその内容が『誠実商売の志』にあふれ、時間次第では大賑わいとなってしまいます。

私はこの店の『鳥南蛮蕎麦』がお気に入りです。昨今の多くの蕎麦屋に観られる、いい加減な鶏肉の数・適当な出汁とは天地の差のある味と量感は、正に絶品で、今の季節には自転車で冷え切った身体を柔らかく温めてくれます。又、女将さんは店員さんよりもお年を召しているにも関わらず、その動きと気配りは機敏で行き届き、その捌きは観ていて気持ちの良いものです。

所謂、『蕎麦通』の方々がわくわくするようなタイプの店ではないですが、正しいニッポンの食と商道を体感できるお店としてお奨めいたします。夕方からは、酒を嗜むお客さんも多く、その品書きも豊富ですから是非・・・。また、場所柄ご相席のお隣さんが何処かで見たような人である確立も極めて高いですから、俗人としてはこちらも愉しみなのです。

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2008年2月25日 (月)

LUCCAの春

Rimg6855 Rimg6840 Rimg6831 Rimg6850 ようやく春らしい日差しも増えてきて、気持ちも穏やかになってまいりました。この日、久しぶりに世田谷にあるLUCCAにランチに出向きました。ご覧のような艶やかな外観のお店で、女将の独特なコーディネーションによる店内の装飾も、不思議な世界を遊ばせてくれます。今風のナチュラル感にあふれたオーガニック・レストランの対極をなす趣きでありますが、11時30分開店と同時に満席となることが多く、殆ど女性で占められるお客さんの中でぽつんと男独りでその独特な料理を味あうのもおつなものです。

この日は、若鶏のカレー・マスタードソース和えを頂きましたが、その酸味とカレーの薫りが醸し出すお洒落なエスニック風味に満足でありました。

モダンなシルクのカーテンからこぼれる柔らかな陽射しは、気分的にも明るくさせてくれますし、何しろ、他店とは比較にならないほどのボリュームと、丁寧な料理の味は、そのお安い値段からしてお店の道楽としか思えないほどです。

因みに、ランチは金・土・月のみ、という変則でありますから念のため・・・。

LUCCA  東京都世田谷区世田谷2-6-5 電話:03-3439-0611

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2008年1月31日 (木)

銀座・AGNI

Rimg6370 Rimg6379 Rimg6381 先週は神田・神保町で強烈ボリュームのカツカレーを新世界菜館で戴きましたから、しばらくカレーに関わりたくないな・・・などと思っていたところ、この日は打合せの後、一緒に案内されたのが銀座2丁目・プランタンの傍にある、Velvia館http://www.midcity.jp/velviakan/8階のAGNI http://www.sitaara.com/agni/index.html というインド料理のお店でした。

神田界隈の店が発する「元気な昭和の薫り」と異なり、こちらは「新しいアジアン・テーストの息吹」とでも云いましょうか・・・、ぐっとセンスアップされたモダン・エスニックな環境です。店内の壁もわざわざインドから運んだ宝石の原石が採掘される場所の土をベースにしているそうで、たいへん和む柔らかい趣きを発しています。

ランチは¥1,200からですが、わたしはチキンカレーをお願いしました。わざわざルーをそのつど作るそうですから、ちょっと時間は掛かりますが、出てきた料理はこのように美しくまとまっていました。チキンはタンドリー・チキンで、香ばしい出来上がりをすぐ食べられるのは、嬉しいことであります。場所柄、女性をターゲットにしたやや甘口気味の薫りも、鮮度のある香辛料やハーブを駆使しているのか・・・、繊細な味覚を楽しめます。ライスはレモングラスというハーブを隠し味としていてインド米と上手く絡み合い、その軽い食感とともに胃ももたれず、すっきりといたします。

此処は日曜もランチはやっているそうで、このビルの持っている高級感とは裏腹に、8階にある他のレストランも場所とメニューの中身を考えれば、リーゾナブルでしょう。この界隈のお洒落で、値段がそこそこという店が増えたことで、銀座の伝統的レストランも早急に営業戦力を組み立て直す時代なのでしょう・・・。

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2008年1月21日 (月)

新世界菜館・カツカレー

Rimg6210 神保町・御茶ノ水界隈は以前、カントリー・ブルーグラス系の音楽を扱う店が、それもかなりマニアックな領域に踏み込んだ品揃えの店が何軒かあったのですが、その殆どが閉店したり、新宿に移転してからというもの、ただ古書を探すだけの町となったしまい、様々なジャンルにおけるマニアックな店の動向を考現学できる密かな楽しみは薄れてしまいました。

最近は、この界隈に残された魅力は食の領域だけと思わんばかりに、食欲が落ちていないうち、美味しいと言われている店に入ることを、古書探しと同レベルの目的にしています。

この日は上海料理の名店・『新世界菜館』 http://www.sinsekai.com/ に空いてそうな時間を狙って、午後4時過ぎに入りました。ここは、上海料理の老舗でありますが、隠れメニューとしてはカレー系の料理が、マニアの皆さんに評判のお店です。以前読んだ『東京人』の川本三郎さんのエッセイにこの店のカツカレーが絶品!、と言う記事が記憶にあったので、この日はそれを注文しました。

店内は私一人の貸切状態でしたから、立派な調度品に埋め尽くされた店内の意匠がこちらに降りかかってくるようで、なんとも落ち着かない状況でしたが、持ってきたカツカレーを見て、さらにびっくり!。カレールーは皿から溢れんばかりですし、カツ自体も長さ25センチはあろうかという、巨大なものでありました。事前に知っていれば「全体を少なめに・・・」などとお願いしたのでしょうが、この日は、空腹感もありましたので、この巨大なカツカレーと格闘いたしました。普段からメタボには気を遣うようになってますが、この日は気合を入れて食することとしました。ルーの味は中華スープをベースに円やかに品よくまとまっていて、刺すような辛さはありませんから、この私でも最後まで何とか完食することができました。

店を出て、苦しいお腹周りを馴染ませるためにすずらん通りを徘徊しているうちに、不思議なことに、あっという間にすっきりとしてきました。

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2007年7月 5日 (木)

佐藤錦のお出ましです。

Img_7729 老舗のフルーツ店でさくらんぼの値段を見てしまうと「何故だあー。」などと叫びたくなってしまいます。それは、さくらんぼに限らずマンゴー然りで、小売の店頭に登場する高級フルーツの価格には、何故か納得できないこともありますよね・・・。

というわけで、この時期になると我家では太田市場に出かけては、旬の果物を買い求めるのです。何しろ、日本橋の老舗果物店の何分の一の価格で購入できるのが一番のメリットですし、様々な種類の果物を一堂に会して見られることも、その楽しみのうちであります。

この山形県産・佐藤錦も2kgで2,500円という嬉しいお値段で、びっくりします。小売店舗の価格が慣れっことなってしまった都市生活者には、流通価格のお勉強の意味も含めて、出掛けられたら如何でしょうか。

  いつもお世話になる朝日青果株式会社は素人筋にもやさしくアドバイスしてくれますので、安心です。但し、午前中は戦争のような状態ですから、午後にでも出向くとさほどご迷惑でなく、よろしいかと思います。Img_7701Img_7685

朝日青果株式会社 東京都大田区東海3-2-6 (大田市場内) 電話:03-5492-4628

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2007年7月 2日 (月)

麻布十番・香門

Img_72861 Img_7288麻布十番 にある香門(かもん)( http://www.alacard.co.jp/restaurant/?rid=1740 )は神戸牛ステーキの店として接待族にも人気の店ですが、ここのランチは夜のお値段と比較すればまさに、大当たり!であります。

ちょっと観た外観からは、さほどたいしたこともなさそうだ・・・という雰囲気でありますが、そのメニューを絞り込んだあたりを含めて自信満々のようであります。ここ数年の流れでしょうか、和食の新店が加速度的に乱立していますが、一部を除いて的外れが多く期待しない方がよい状況ですが、ここのランチはずばり・・・結構でありました。まー、それよりも自転車の恰好をして入って行っても、笑顔で応対してくれることが気に入った第一の原因なのですが・・・。

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2007年6月14日 (木)

宮崎県産・マンゴー

Img_7355 宮崎県知事・東国原氏の熱心な広報・PR活動のおかげで宮崎県のマンゴーもだいぶ知れ渡ったようですね。そんな中、突然、娘の友達から何故か、宮崎県産のマンゴーが宅急便にて届きました。

果物にはめっぽう目のない家族ですから、たいへんな喜びようでありましたが、箱を開けてびっくりしたのは、その姿と色でありました。

私もよく太田市場に出向いては、その年の果物の動向を見聞していますが、こんなにも見事なマンゴーには正直感動ものであります。

はち切れんばかりの体つきや色調からは、このマンゴーを栽培された方の情熱に近い思い入れが伝わってくるようで、全てがこのレベルではないとしても、県知事みずから広報担当として重点アイテムに推薦したのにも頷けます。

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2007年3月16日 (金)

広尾・山田屋の煎餅

Img_6053 もう既に、煎餅といえば此処と決めてから30年近く経ちました。

この数年、自転車で都心の徘徊をしていますと、本当に昭和の薫りを遺した店が消えていく速度が物凄いことに気づいてから記録に残すよう努めています。この日も店主に怒られることを承知で、写真に記録しました。

この日、お遣い物を買いに久しぶりに広尾の『山田屋』さんにお邪魔しました。ご覧のような、嬉しくなるほどの煎餅屋さんの鏡のような設えであります。いつも店を仕切っていた奥さんは風邪気味ということでこの日はご主人が慣れない手さばきで煎餅を一枚ずつ袋に容れてくれました。

Img_6056Img_6055  この周りもすっかり国際色豊かな店が侵食してしまい、ほんの数年前まで、私のような『昭和好き』にとっては悪くない街並みだったのですが・・・。この店と隣の和菓子屋、少し離れたお茶屋さんだけが、昭和の残影を映しています。

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2006年9月 9日 (土)

洋梨の季節となりましたか!

2006101 しばらく、スーパー・マーケットにご無沙汰でしたが、昨日自転車仲間と目黒・とんきで待ち合わせをしましたが、予定よりも早く目黒駅に着いてしまいましたから、Presse  に入って時間を潰しました。店内は湿度の高い暑苦しい外とはうって変わって、秋の気分真っ最中でありました。缶ビールも各社趣向を施した秋物一色の店頭装飾で染まり、その意匠も毎年エスカレートしているようで、調子に乗っているとそろそろお客さんにそっぽを向かれる時期が近づいている気配さえあります。Presse の果物コーナーには秋の果物の代表「洋梨」がその黄緑色の姿を什器一杯に広げ、まさに果物売り場で一番輝いていました。話は飛びますが、昨今のバイオ・テクノロジーのおかげで、植物・野菜・果物などには新種のものが四季の季節感を味わう愉しみを無視して続々誕生し、その種類も年を追う毎に増えているようですから、旬も走りもお構いなしといった)日本人が誇る歳時記に対する感性を逆撫でする現実が出しゃばり始めたわけで、そちらの情報もしっかり掴んでおきませんと、この先、季節感を含め、生活における季節の約束ごとがなんだか分からなくなってきています。ですから、いかにもその季節に一番相応しい食材が、どんぴしゃりと店頭に登場すると、単純に嬉しくなってしまいます。

その秋らしい「洋梨」を購入してそそくさと「とんき」に向かいまして、暖簾をくぐると、いつものようにいっぱいのお客さんがお待ちでした。 

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2006年9月 1日 (金)

本郷の甘食

Img_3716Img_3709  本郷四丁目にある明月堂は明治25年から続く普通のパン屋さんですが、ずいぶん前、此処の甘食とハムかつパンに惹かれて以来神田神保町方面・上野方面に出向いた時は、少し足をのばして本郷四丁目まで出かけます。私はハムかつパンの中に入っているキャベツの葉と茎の調合による触感がどこにもない感覚なことに気づいて以来のファンですが、家族の者は甘食パンの芳ばしい風味に惹かれたようです。この甘食は創業時からのレシピを今日も頑なに守っているそうで、独特の香りと触感は秘密のバターと卵の按配にあるそうです。どちらもこの店の看板商品であるがため、開店以降、一日2回、奥の工房から運ばれてきますので出来立てをいち早く家に持ち帰っていただくのがベストなのでしょうが、車で来たときなどは車内中にこの芳ばしい薫りがいっぱいとなり、つい我慢できずに、手を伸ばしていただきます。最近ではこの甘食に蜂蜜をかけていただくと又、趣きがかわり、これも珈琲でも紅茶でもなく冷たいミルクにぴったりの相性です。

明月堂 
東京都文京区本郷4-37-14 電話03-3811-5539
甘食の焼き上がり時間:13時、18時
その他のパンも焼く曜日・時間が決まっているものがあります

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2006年7月 9日 (日)

福砂屋・工場直売店

Img_3377 今や、新しい洋菓子が次々と登場して、和菓子の範疇なのでしょうが、「かすてら」も少し影が薄くなってきたなどということをよく聞きます。

嗜好の世界ですからなんとも云えませんが、私はかすてらを傑作なお菓子と思っている一人です。もちろん、ポルトガルから輸入されたオリジナルの味を日本独自の味に創り上げたのは長崎であることは、間違いないことでしょうし、今日の今日まで、長崎のかすてらは長崎で作られているものとばかり、思っていました。ところが以外にも、東京は目黒川の辺には福砂屋・東京工場があり、ここで東京市場用のかすてらを作っていることを知り、又、お店もあることを知って以来、かすてらに関してはよほどのことがない限り、こちらで買い求めます。以前、味にうるさい方に、此処の出来立てのかすてらを差し上げたところ、たいへん喜んでいただき、それ以来、ちょっとしたお遣い物には、此処のかすてらを我家の定番にしています。東京工場ですから、こちらから都内のデパートに直接納品されるのでしょうが、自己満足とはいえ、何となく東京工場で買う気分の良さは捨てがたいものがあります。又、販売されているお嬢さん方もなんとなく素朴で、百貨店慣れしてしまった私には、それがかえって新鮮です。

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2006年6月11日 (日)

大磯・井上蒲鉾店

  3_5

1_5奈川県、大磯は日本で初めて2_6の海水浴場として、又、湘南発祥の地として、つとに有名です。江戸時代は東海道の宿場として、明治時代からは別荘地として開け、また政界・財界・文壇・画壇の名士もここに居を構えました。ですから、ひなびた何の特長もない町にしては、ずいぶんと「おいしいもの系の名店」が軒を並べています。その筆頭はやはり「井上蒲鉾店」でしょうか。昔の魚屋然とした店構えは、数年前このようにアーティスティック・モダーンな和の気配漂う店に、変身してしまいました。この日は奇跡的に空いていましたが、普段の日でも東京方面からもお客さんが押しかけるほど、その味には絶対の自信がおありです。特に、他所の店のようにつなぎを使わず、ひたすら練り上げることによって生まれる粘りはこの店の独壇場です。蒲鉾・はんぺん・薩摩揚げすべてが、全く他所のものと比較するのも失礼なほど、独特の触感と風味です。私は醤油を使わず、そのままで頂きますが、風味絶佳とはこのことを云うのでしょう!、湘南の香りをしっかりと含んだ味は天下無双です。普段の日の食卓をちょっと豊かにしてくれる「井上蒲鉾店」の品々は、我家のとっておきの食材です。

井上蒲鉾店・http://oiso-inoue.hp.infoseek.co.jp/

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2006年5月20日 (土)

銀座の干物

Img_2722 銀座の散策の面白さは、はやりのブランドショップが立ち並ぶ並木通りなどの表の顔を見るよりも、小さくても奥行きの深い店に出会った時にあります。時代の変わり目に来ている銀座にも、新しいコンセプトの店がちらほら出来ていますが、その殆どが背景に商社絡みといわれています。又、一等地の何箇所かは更地と化し、ある時間になると、その筋らしき黒い集団が銀座に相応しくない言語を使って会話などしていたり・・・、にわかに胡散臭い状況となっているようです。

そんな中にまるで人をからかうが如く、するめの干物が一等地の通りに面して笑っていました。このお店、麻布十番が本店の『あん梅』が銀座に出店したお店です。干物だけで勝負しているらしく、昼の定食も干物をメインにして価格も1,000円代から5,000円台までぴんきりです。夜は夜で美味しいお酒と干物の肴という、ちょっと嬉しい直球勝負の豪腕構成ですが、お値段もなかなかの銀座価格です。干物割烹を接待に使う洒落者には、ぴったりのお店です。

干物は単品でも販売され、使われる魚介・海産物の類は高級品といわれ、そのお値段も普通感覚からすると、「えっ!」と言って、後ずさりしてしまいそうです。店内に入り、店主らしき人に懇切丁寧な説明を聞いてしまうと、もう黙って店をでるわけにはいきませんので、ご注意あれ。

『あん梅』 中央区銀座7-3-13 ニューギンザビル1階 電話:03-3289-8211

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2006年5月13日 (土)

ピッツア・マルゲリータ

101_13 若い頃と違い、最近は食生活に注意しながら日々のカロリー摂取にも気をつける毎日です。それでも、雑誌などに美味しそうな料理の写真が掲載されてりしますと、元来の「美味しいもの好き」の嗜好が顔を持ち上げてしまします。

自転車トレーニングがすっかり生活の一部となったこの頃は、イタリア・フランスのロードレーサー達が練習中に好んでいる料理が気になり、ちょっと調べますと、やはりパスタ・ピッツア料理がだんとつの人気のようです。消化吸収・高蛋白にすぐれた料理は他にもいっぱいあるのに、やはりイタリア料理がもつトータルな雰囲気を含めて明るいカジュアル感というものが、彼らを含め世界中の人に普遍的な価値を与えているからなのでしょう。

ナポリにある老舗ピッツェリア『ダ・ミケーレ』(www.damichele.net)のように、マルゲリータとマリナーラの2種類のピッツアしかメニューに置かない頑固一徹の店から、PAPA'Sブランドの創業者・荒牧太郎さんが徹頭徹尾、イタリア以上の料理・店舗に拘った、『ソロピッザ広尾店・Tel.03-5778-4408』・『ソロピッザ箱根店・Tel.0460-5-2884』まで、世界中の家庭的イタリア料理の店が類型的・定量的なマーケティングによるものでなく、店主の感性・技量をそのまま出し切ることによって、お客さんの満足を得ていると考えると思わず微笑ましくなります。時代はまさにマーケット・インからプロダクト・アウトの時代に入ってきたようです。それも、とびっきりのプロの仕事の時代に・・・。

昨今は、スノビッシュな傾向の、もの悲しい気取った店も増えているようですが、いつも生き残っているのは、どうやら骨太の「上質な普通」を会得・体得したお店のようです。

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2006年4月 8日 (土)

天ぷらが山に!!!。

1 2 このブログに以前登場した東京・曙橋にある、さぬきのうどん屋に、今日、初めて一番客として入ることが出来ました。いつも行く時間は大体一時過ぎですから、少しお店も空きだした時間帯です。何故、一番に拘っていたかといいますと、写真の通り、天ぷらの山積みの光景を最初から一度見ておきたかったからです。人の噂で、その姿が見事であるということを聞いてましたので、今日はそのチャンスを逃すまいと、必死で一番客となるよう朝の段取りを済ませて、開店前から店前で15分ほど並びました。開店は11時30分ですが、私が到着してあっという間に、15人位が列をなし、開店時間には25人以上が並んでいました。店の前は、狭い道ですから通行人もいい迷惑でしょうが、とびっきりの美味しさなのですから、仕方のないことです。

店主に許しを得て撮った上の写真がかき揚げで、丼の口径とほぼ同一寸法の大ボリュームです。値段は嬉しい100円ということで、目の前から瞬時のごとく、この山の高さが低くなっていきます。下の写真はこれも巨大な春菊で値段はさらにびっくりの80円です。てんぷらはこの他、ちくわ・茄子・キノコ・アスパラなど豊富にあり、大多数のお客さんは、温かいさぬきうどんにこれらのてんぷらを2~3品トッピングにして召し上がります。丼から飛び出るてんぷらの様子が想像つくでしょう!。パワフルで凄い迫力なのですが、女性客の中にもてんぷらを2品ほどトッピングで召し上がる女傑の方を、ちらほら見受けます。

周りの皆さんが「生活習慣病なんのその」といった体型の方ばかりですので、思わずつられて私も「かき揚げひとつ!。春菊ひとつ!。」と叫びそうな気持ちを辛抱して、いつもの地味な「冷やしぶっかけ・梅わかめ」・550円を頼みました。朴訥な店主と静かな奥さんの二人で営むこのお店は、行く度に何か発見のある嬉しいお店です。

さぬきのうどん屋」 東京都新宿区住吉町6-12  土・日休み

最寄駅:都営地下鉄新宿線・曙橋駅下車、A2出口、東京三菱UFJ銀行脇右折すぐ左手

電話:03-3350-9688    料金:480円から

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2006年4月 5日 (水)

オムライスを我慢!

1_5 長年の暴飲・暴食のつけが回って、生活習慣病に対する意識を、一昨年あたりより持ち始め、その対処療法として本気で自転車を活用しています。若い頃より、自転車狂と云われるほどのめり込んでましたから、今では週末、時間の許される範囲で一日50キロ前後走ります。最近は若い学生諸君を含め、一緒に走る仲間のスピードが速いため、負けず嫌いの性格がまた蘇ってきましたが、実はこれが落し穴で、この年齢程になると周りがどうであれ、マイペースを保つことが第一だそうです。この様に、シャープな体型の若い人たちに囲まれ、すっかり健康志向となった今は、昔のようにおいしいものに無闇に飛びつく事は、まずありませんが、それでも「無性に食べたいなー」と思うのが、オムライスです。その昔、日本橋・三越デパートの特別食堂で食べた思い出が今でもしっかり残っていて、そのことが脳裏をかすめますと、もう駄目なのです。ついこの間も「明日また運動すればいいか!」などと自分に言い聞かせて目先の誘惑に負け、暖簾を潜ってしまいました。次の日、あの嫌な胸焼けが待っているとも知らずに・・・。

やはり目先の美味しい誘惑に惑わされずに、趣味の水彩画で美味しいものでも描いて、満足してる方が、どうも良さそうです。

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2006年4月 3日 (月)

諏訪陶右衛門の手打ち蕎麦

0101_2 世の中には所謂、蕎麦好きと饂飩好きがおられるようですが、私は曙橋にあるお店のさぬきうどんを戴く以外は、全くの蕎麦党です。

さて、最近はデパートの地下(デパチカ)も品揃え、老舗の挑戦化・新旧入替などに歯止めがなくなり、どんどんとグレードがエスカレートしてますが、日常にちょっとしたおいしいものを、おまけにそこそこの値段で、といったものを探すのに神経をすり減らします。実は、なかなか、あるようでないものなのです。

例えば、この蕎麦。成城増田屋さんの別店・諏訪陶衛門で作られる手打ち蕎麦です。二人前¥1,050ですが、一度知人から戴いて以来、今もその喉越し感・香りに対抗できる蕎麦は無いと勝手に思い込み、今も頻繁に食べたくなる逸品です。話によると、二子玉川・高島屋の明治屋にごく僅か、それも不定期に納品されるようですが、そんなじれったい話を待っているわけにもいかず、人一倍せっかちな私は車を飛ばして、成城・増田屋まで買いに出掛けます。このお店は場所柄、思わぬお客さんが蕎麦を召し上がっている光景に出くわすことがあります。以前一度、小澤征爾さんと合席となった時は随分周りに気を遣ってらっしゃる方とお見受けし、そのまめまめしい動きが指揮の時の動きと重なって見え、一層親しい気分となりました。

成城・増田屋 世田谷区成城6-16-4   電話:03-3484-1020

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2006年2月 1日 (水)

手土産の逸品

ちょっとした手土産を持参しなければすまない時は、相手の趣味・嗜好にあわせなければならず、頭のいたいところです。我が家の最近の手土産定番はこの「麹町・ローザ洋菓子店」のクッキーです。昭和7年(1932)創業以来、添加物も香料も使わず、当時のレシピで真面目な味を頑なに守り、素朴で自然な甘さは小気味よい触感とともに、懐かしさが伝わってきます。包装紙のレトロな薔薇の柄・缶のセルリアンブルーの色といい、クラシックな雰囲気もみなさんに喜んでいただいてます。

ここのシュークリームも絶品なのですが、うっかりすると売り切れになっていることも多く、何度も肩すかしに会いました。

101_1 301 2_1「 ローザ洋菓子店」東京都千代田区麹町2-2 TEL:03-3261-2971

営業時間:9:30-17:00

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2006年1月28日 (土)

これできまり!オリーブオイル

Photo_1 50代のはじめ頃までは、私も人並み以上の暴飲暴食を続けてきましたが、ある時「これではいけない。」と悟り健康に留意してきました。もちろん、運動・楽天的性格・好奇心が旺盛、と云ったことも健康な生活には欠かせないのでしょうが、何といっても食品・食材の選択が一番大切でしょう。かかりつけにしている三軒茶屋のO先生は、以前よりオリーブオイルの効能を力説され、ただでさえ人に感化され易い私はその後様々なオリーブオイルを捜し求めてきました。そして昨日、ふと立ち寄った食材店でこの「フレスコバルディ・ラウデミオ」というオリーブオイルに出会いました。ぱっと見た瞬間、「これはいい!。」とひらめき即購入。今朝さっそくパンにつけてみましたが、それは「これまでのオリーブオイルは何だったのだろう。」と思うほどの違いでした。ご承知のようにオリーブオイルには、料理にコクや風味を加えるほか、食材の持味を引き出す二重効果があると云われています。私はせいぜいパンにつけたり、パスタにかけたりする程度ですが、このオイルの搾りたてのような初々しい香り・爽やかだが切れ味のあるコクに出会ったのは初めてでした。これからは迷うことなく、これ一本です。イタリアはフィレンツェのフレスコバルディ家が作る極上のオリーブオイルです。

ブルーグラス・ハワイアンなどの楽器も、例えばギターであればMartin社の何々とか定番の傑作品というものがあるのでしょうが、最近、日本でも志茂崇宏さん・西貝清さんなど個人のギタービルダーがその個性を競い合いながら、高いグレードの楽器を作られてます。世界ブランドと真っ向勝負のクラフトマン・ブランドにますます眼が離せない時代になってきました。

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2006年1月27日 (金)

さぬきのうどん屋

01_2 昔からの友だちに薦められて以来やみつきになってしまった、さぬきうどんです。この店で私がいつも注文するのは、写真の「ひやしぶっかけ・梅わかめ」です。ご主人自らすり鉢で練ったと思われる多めの練梅・ピカピカの艶が鮮やかなこしのあるわかめの量が、丼から今にも飛び出さんばかりです。うどんそのものも、申し分のない触感と喉ごしで、ご主人が店の2階で麺うちしています。私はそれほどグルメという訳ではありませんが、この店独特の雰囲気は昨今の女性層を対象としたおしゃれなお店とは、対極にあるものです。それでも昼食時間帯には、店の前に並ぶ長蛇の列の男性客に混じって、若い女性もちらほら見かけ、思わず「おぬし、分かってるな。」などと声をかけたくなります。このような直球勝負・良心価格で体を張っている飲食店にはやはり、深々とお礼をして店をでるのが礼儀というものでしょう。因みに献立は、てんぷら・月見・玉子・おろし・なめこ・なっとう・山菜・明太子、などお腹周りの気のなる人には、避けて通りたいものも中にはありますが、比較的嬉しい陣容です。なお、天ぷらはカウンターの上に並べられ、お客さんが自由に組み合わせを注文しますが、そのボリュームが半端でない量のため、私はまだ挑戦していません。

とにかくも横綱クラスの、大満足店です。

さぬきのうどん屋」 東京都新宿区住吉町6-12  土・日休み

最寄駅:都営地下鉄新宿線・曙橋駅下車、A2出口、東京三菱UFJ銀行脇右折すぐ左手

電話:03-3350-9688            料金:480円から

営業時間:11:30~14:00  16:30~19:00  ただし麺が終わり次第、閉店 

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