明治後期 横浜グランドホテル
明治末期の横浜グランドホテル http://www.hotel-label.com/yokohama_grand_hotel.html の姿です。横浜港がパノラマ展開していて、その先には房総半島も広がり、居留外国人もその光景を楽しんでいます。馬車の行列は陸軍の軍人さんが乗っていることから、戦勝パレードの一環かも知れません。時代的には日露戦争に関係しているパレードというのが妥当なところでしょうか。
このホテルのことではありませんが、徳川瓦解による拙速な近代化・西欧化によって、良識ある改革派にさえ、笑いものになった井上馨の建築プロデュースのセンスの悪さは、関東大震災や東京大空襲によってその多くが消えましたが、明治末期の頃は全国にその影響が出ていて、いわゆる日本の俗悪折衷感覚の頂点として、記録資料に残されています。制度・思想的なことよりも、明治維新後の風俗としての変革はまさに、外人に媚を売る「イマイチ」そのものでありました。
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