2009年9月29日 (火)

洋食に出会いだした頃!

1901 今や、なんでもありの東京のレストランですが、その昔、まだスパゲッティーといえばナポリタンかミートソース程度しか存在していなかった1960年代はじめ頃、父に連れられ六本木のレストランで食べたスペイン料理には、びっくりしました。

その新鮮な魚介類がふんだんに盛られ、レモンがたっぷりと放り込まれた鍋など見たこともありませんでしたから、ただひたすら喰らいつくしかありませんでした。魚介の絶妙に混ざった出汁の香りは未知との遭遇でしたし、ワインやオリーブオイルを隠し味にしたその風味に感動しっぱなしでした。それが、パエリアという名の料理であったことを知ったのは、後に車で遊び出した1966年に入った、横浜・馬車道のビストロでした。

この翌年1967年、「海外自動車レースとジュネーブ・トリノ自動車ショーの取材のアシスタント」という振って沸いた勢いのある話に便乗して、初めてのヨーロッパ旅行に行くこととなり、西欧の食生活に慣れるため、東京都内のイタリア・ドイツ・フランス・スペインのレストランに、手当たり次第入りました。

東京オリンピックも終わって、一気に近代都市の様相を呈しはじめた頃でしたが、今から思えばずいぶん怪しげな店も多く、どきっとすることもありましたが、さほどトラブルもなく今日に至っています。

この時代、特に赤坂・六本木には怪しげな店が多かったのですが、そういう店に付き物の胡散臭さと貧乏臭さが無かったからこそ何処も大繁盛していました。やがて、多くの店は妖しさ・艶っぽさに変わったものの、現在も上昇志向の輩は、この町にとめどなく吸い込まれていくのです・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 4日 (火)

スゥイング感抜群!Melissa Collard & Janet Seidel

Rimg13871 自分の好みの音楽ジャンルを規定してしまうと、井戸のように深く狭く趣味としては達人の域に到達するのでしょうが、私のような浮遊指向ですとプールのように、やや浅く広く、その時代時代の感覚に浸る方が楽しいのですが、ことブルーグラスミュージックに関しては、中学以来すっかり深堀してしまいました。

最近は、古いジャズ系のサウンドをBGMとして専ら、流していますが、先々週、神宮前の意固地な店『J・COOK』の店主に薦められた、Mellissa Collard  http://www.melissacollard.com/Reviews.html が抜群のヴォーカルセンスとバックミュージシャンのサウンドセンスに、久しぶりの豊かなひと時を愉しみました。全曲、ポピュラーなものばかりですが、そこに、繊細な現在の感性を織り込んで、ご機嫌至極であります。もう一枚のJanet Seidel http://www.janetseidel.com/ のCDは「Melissa Collardを好きな人はこのCDも買っています」というAmazonの口車に軽々と乗せられ、クリックしてしまったものですが、偶然とはいえ、こちらもドリス・ディの名曲ばかりで、スローなスタンダードが心地よく、この時季にみごとにはまる音楽であります。

さて、私以外にも、ブルーグラスフリークスの皆さんの中には、ジャズ、それもシンプルなものを愛する方々が多く、古くはホーマー&ジェスローから、ライ・クーダー、マリア・マルダー、そしてマンハッタン・トランスファー、ブライアン・フェリー、ノラ・ジョーンズ・・・などをお気に入りで、ジャンル越えがご法度のようなブルーグラス界において、ジャンル越えの達人たちが隠れキリシタンのように点在しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 6日 (水)

居心地の良い店!

Holiday11 自転車の恰好をしても、さほど気にとめることなく入れるお店というのが少なくて、都心ですとどうしても休息する店が決まってしまいます。

神宮前近辺であれば『J・COOK』の美味しい軽食、神田界隈であれば、『さぼーる』のオーナーのしゃきっとした江戸前の応対と、切れ味のよい香りの珈琲が気分よいですし、少し北に上って本郷辺りですと『近江屋洋菓子店』のスープランチとご存知アップルパイ、ケーキ類・・・などと、食に関するお店のチョイスを正しくお洒落にすることは、都心の自転車徘徊が楽しく過ごせるか否か、決定的な要素なのです。

さて、昔の日本家屋でいえば縁側、店でいえば御茶屋の毛氈を敷いた縁台・・・といった日本独特の空間は中でもなく外でもなくといった、正に日本の曖昧性の代表例のようなものですが、こんな環境の場所も都心では限られていて、フランチャイズの無機的メニューとマニュアル通りのおもてなしに耐えるのが、一般的な自転車愛好家の行動のようです。

ジャックタチの映画や1950年代から60年代前半のフランス映画には、フランス文化ともいえるカフェが多く登場して、今でもビデオを通して愉しんでいますが、私が初めてヨーロッパに旅行した時は、その数の多さと店の歴史の長さにびっくりしたものです。どんな地方に行っても、地元の親爺さんたちが仕事を終えて談笑に耽っている様子をみて、羨ましい生活環境だなあ・・・と感じ取ったものです。

今でも、この絵のような小さなホテルとカフェ・バー・ビストロなどが組み合わさった所が目の前にと突如現れれば足を止めたくなってしまう性癖は、子供の頃から吉祥寺・神田・銀座で父の徘徊をつき合わされ、居心地のよい店の雰囲気を子供心に知ってしまった影響からかも知れません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月21日 (火)

早朝の桜田門から!

2 びっくりすりほどの暑い東京で、少しでも涼しい時間を見計らって健康維持をしたいという皆さんが、一気に押し寄せるのが皇居周辺ですが、この暑さともなれば、さらに早い時間に集まる事態となっています。

お盆の時期は車も空いていたのですが、地方から車で来る人も年々増えている状況ですから、以前ほどがらがらという訳にもいかないようであります。

さてこの日、犬に起こされたこともあるのですが、未だ暗いうちから眼が覚めてしまい、こうなると、さっさと自転車を出して都心までの早朝ロードを味わうほか、暑気払いの策ががありません。早朝のフルスピードですと駒沢から桜田門まで概ね、30 分ほどで到着しますが、其処はもう早朝徒歩走行集団の巣窟となって、自転車の派閥はスポイルされそうであります。

朝陽の角度と櫻田濠の鏡面の輝きがぴったりと重なりますと、ご覧のようなコントラストの強い絵画性たっぷりの光景となりますが、あっという間に朝陽が昇れば平坦な光景となってしまい、平凡そのもののお土産写真に格落ちしてしまうのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月28日 (土)

眩しい町!

Holiday14 『絵に描いた餅と』いう意味は、余り良い事の例えには、使われませんが、『絵に描いたような町』は逆に、褒め言葉のように使われることが多いですね。

東京の町も、お手軽高層ビルラッシュの乱立で、その外観も40年以上前の、高度成長時代となんら変わらず、クレージー・キャッツがどたばたと踊っている背景にぴったりの風景ばかりとなって来ました。気になった美しい場所もいつ消えてしまうか分からない状況が続いていますから、カメラ片手に普段から撮りまくっています。

私の好きな『Summer Holiday』という画集には、そんな愚鈍な感性とは別の『人間の町』が登場してくるので、時々、書庫から取り出して、楽しんでいます。南仏を中心に描かれた楽しいモチーフばかりで、その空気感を捉える技術が抜群なこともあって、長年の私のベストブックであります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月25日 (水)

日陰と風が欲しい!

1_7 カルカソンヌをはじめ、南フランスの町には、こんな巨大な樹木が茂っていて、此処に来れば差すような日差しからも、一時逃れることができます。

東京都心の大規模開発・商業施設にも申し訳程度の植林が為されていますが、何処も彼処も、同じような樹木種で構成され、都心でのオアシスを楽しむにも選択肢が少なく、がっかりすること、最近多々あります。東京ミッドタウンの庭園もせっかく素晴らしいロケーションにあるにも関わらず、全く無神経な造園設計に基づき、植栽計画もファジーな要素がなく、ただ来園者を滞りなく裁く管理視点からの発想しかないように思えてきます。

やはり、どんな樹木を植えるかよりも、そこにどんな人たちがどう集まってくるかというイマジネーションの方が、大切な気がしてまいりました。

さて、1960年代から70年代にかけて、その影響力の大きさは多大であった『都市住宅』の別冊として、クリストファー・アレクザンダーが総指揮を執った別冊・『人間都市』には、今忘れかけた人間が活き活きとして生活する界隈の重要性が、当時最先端であったコピー機を使った斬新なグラフィックを通して展開され、学生だった私世代は相当影響をうけたのです。Img_6347

Img_6348 アメリカの草の根をはじめとするホールアースムーブメントが一巡して、純粋に都市の要素と人間の行動・生態を解析しながら分かりやすくまとめたこの本に匹敵するような書籍には、その後出合っておりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月23日 (月)

Hawaiiが懐かしい!

Highsurfmokes1 年相応に枯淡の境地に至っている同期生を横目に、まだ、『Young at Heart』というあのVAN Jacketの洗脳から目が覚めずに先々月、還暦を迎えました。

先月からここ10年間の写真をスキャナーしたりと整理・分類を始めましたが、何故かどうしても見つからないのが1992年に行った長男とのハワイ旅行の時の写真です。

まだ髪の毛も黒々してましたし、なんといっても、お腹周りが今とは比べ物にならないほど、しまっていましたから・・・なんとしても見つけたかったのですが、今のところ、どうしても出てきてくれません。

この1992年にオアフ島での楽しい子供とのひと時があってから4年間ほどは、ハワイのそれもロコと呼ばれる人々の間で尊敬されている「GABBY PAHINUI」のライ・クーダーがプロデュースしたCDを毎日聴いていました。ライ・クーダーのマジックにかかると、どんなに素朴でその風土・風景に合った音楽でさえも、さっと翼を広げて世界中の、それも都市の鋭敏な感性の人の中に飛んでいってしまいます。

今では、i Podに入り込んでいるその全曲が、梅雨時のうっとおしい気分でさえも払拭してくれます。

You Tubeではまさしく、GABBY PAHINUIの信奉者が継承した感性を、シンプルな奏法を通して聴くことができます。   http://www.youtube.com/watch?v=Sfk5kcF4lYM

ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンドVol.1(紙ジャケット仕様)

Music ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンドVol.1(紙ジャケット仕様)

アーティスト:ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンド
販売元:オーマガトキ
発売日:2007/07/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンドVol.2(紙ジャケット仕様) Music ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンドVol.2(紙ジャケット仕様)

アーティスト:ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンド
販売元:オーマガトキ
発売日:2007/07/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ラビット・アイランド・ミュージック・フェスティバル(紙ジャケット仕様) Music ラビット・アイランド・ミュージック・フェスティバル(紙ジャケット仕様)

アーティスト:ギャビー・パヒヌイ
販売元:オーマガトキ
発売日:2007/07/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月17日 (日)

花屋のある豊かな街

Pro201 PHOTOGRAPHY:ODEBUNEKOSAN

花屋さんが町の真中にある気分の良さというのは、計り知れない、豊かさを感じます。

昨今は、街づくりや大都市の再開発計画がある種の成功例をパターン化して、家賃収入の収支だけを金科玉条としているだけのような気がしてきて、何処にいっても、いつか来た街となってしまうのであります。

都心ではお洒落な花屋さんが増えてきているのは確かなようで、夕方頃には値段も安くなり始め、目ざといOL達が束ねて買い求めたりしているのをよく目にします。

このプロバンス地方の街の写真のように、魚屋さんを兼業しているような雰囲気がぴったりのおじさんがうろうろしているような花屋さんというのも、計算通りのミスマッチとでも云いましょうか・・・、なかなか都心ではお目にかかれない雰囲気であります。

美味しいパン屋、きれいな果物屋、威勢のよい花屋、清潔な床屋、きちんとした古本屋、そして渋い自転車屋などが並ぶと、もう何となく、あのジャック・タチの世界を彷彿としますが、私は年甲斐もなく可愛い町並みが好きなのであります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月10日 (日)

何となくバラの時代!

1501 1950年代のカントリー・ミュージックにエディー・アーノルドの歌った「バラの花束」という大ヒット曲があります。甘いテーマに甘い歌声の追い風のせいで、多くのアメリカの平均的な価値観で教育された家庭の子女がうっとりとなったのです。また、シアーズ・ローバックの通信販売のお陰で「いつでも・どこでも」何でも手に入れることが出来た、アメリカの黄金時代でありましたし、表層的にはGood Ol’Daysでありました。

さて、今や花のビジネスも群雄割拠、異業種参入、バイオ・テクノロジーの乱立によって、街を歩いていても花屋の数が目だって参りました。バラの花は今も花世界の女王の座を保っていますが、この状態ですと値崩れも目立ってきたようで、いずれバラの世界も夢とロマンを売ってきた伝統が消えて、値段と数という現実・お買い得の世界が主役となるのでしょう・・・。

さて、YouTubeでエディー・アーノルドの「バラの花束」を検索したのですが、歌う姿が登場しません。その代理と言うわけでもありませんが、ここではリンアンダーソンのROSE GARDENにでも登場してもらいます。http://www.youtube.com/watch?v=RZ8UEnqP9zw&mode=related&search

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月23日 (月)

もう夏が待ち遠しい!!!

Holiday13_1 まだ春の始めというのに、ひねくれ者の私は、もう夏の気分に浸っています。昔のように、海に出かけたり、ヨットに乗ろうなどという気持ちは薄れましたが、こんな絵を見ますと、ふと、むかしの記憶が蘇って来ます。

子供の頃、学校のプールで溺れて以来、夏の水泳があまり得意とはいえなかったものですから、両親と海に旅行に行っても、海水浴よりも、磯遊びの方が性に向いていました。カニの棲家を見つけては、追い出したりといたずらは尽きなかったようで、その頃の日記がまだ見つかっていないので、出てくる事を願っている次第です。

472195501_1 この写真は1956年頃に、茨城県・五浦海岸でのスナップで、だいぶ潮も満ちてきて危ない状態でありますが、スリル満点を得意げに撮ってもらった一枚です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)