2009年12月 7日 (月)

用賀フローラの丸ごとリンゴパイ。

Rimg24732 Rimg24739 世田谷区にはその町に根ざした美味しいお菓子屋さんが点在していて、夫々が創意工夫しながら、職人の誇りを以って商売を続けています。

用賀商店街にある「フローラ」http://www.flora-cake.com/もその一軒で、昔気質の創業者が毎日自ら店頭に出て販売もしています。ここの名物が「丸ごとリンゴパイ」というネーミングのジャンボなパイ菓子です。その名前通りのストレートなお菓子ですが、こんがり焼いた生地の上からたっぷりと掛かったラム酒と砂糖の按配は、まるで紅葉の里山姿です。

買って直ぐ食べたくなるのをぐっと我慢して翌日の朝食代わりにいただくと、味に落ち着きが出、おまけにパイ生地もしっとりとしますから、お奨めです。世田谷美術館などを散策した帰りにでも、ちょっと寄ってみると宜しいかと・・・。他にも美味しいクッキーなど、家庭的な雰囲気が人気のお店です。

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2009年5月 7日 (木)

文京区向丘 K. パスタと世界のビール

Rimg19236 Rimg19242 先月28日、宮脇檀さんの『船橋ボックス』のお別れ見学会の集合前に文京区向丘界隈を散策してると、そっくりさんのような住居が数棟あるのに気付き、思わず笑ってしまったのですが、本郷通り界隈の落ち着いた雰囲気は時代に取り残された感じとは異なり、ここが本当の山手であるという気配が濃厚でありました。

さて、地下鉄南北線『東大前』出口2を上り、本郷通りの歩道橋を渡り、保全不動産の角の小路を入ると、良さそうな店のオーラが飛んできました。『パスタと世界のビールK.』という名前のお店で、通り過ぎると、路面の雰囲気とまったく違う店内が目に入りました。この日は全席予約という事で準備に怠りないその姿勢に納得。図々しくも、お忙しい中、スナップさせていただきました。第一印象では昔、新宿にあったカントリー系のライブハウスのような気配でありますが、あのがさつさはなく、丁寧なテーブルセッティングがこの店の感覚を伝えています。

店主の荒家クニ子さんは三愛みゆき店店長さんから脱サラし、パスタ専門店・サンドイッチ専門店・欧風レストランで6年間修業され、この店を開店させました。ですから、店の隅々まで間延びしたところなど皆無で、ぴりっとしているのでしょう。

壁面には、此処に来店した著名人のサインがあり、驚くなかれ、ソプラノ歌手林康子、指揮者井上道義、池田理代子、ジョン・デンバー、エルンスト・ヘフリガー、作家ボリス・アクーニン・・・、ここは著名人の隠れ処かお忍びか、と思ってしまいます。

いよいよ、ビールの美味しい季節となります。常時、60種類の世界のビールのあるこの店に是非一度お邪魔したいものですが、私世代の多くがことビールに関しては攘夷思想でこちこちなのが、頭にキズです。

今時は、根津神社のツツジの散策後にでも辛い上り坂を上れば、美味しいビールが待っています。

尚、ランチは和風スパゲティ・日替わりの二品から選べ、なんと驚愕の650円!。

『K.』の住所 東京都文京区向丘2-8-4

        電話03-3813-5224 営業時間 11:00から20:00 定休日 日曜・祭日

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2009年1月31日 (土)

洋食屋・親父さんの姿。

Rimg16133 風雨の荒れ狂う日ですと、なぜか無性に洋食屋に飛び込みたくなる性癖があって、この日も三軒茶屋の商店街の動向を散策したあと、『キッチン・アレックス』に入ってしまいました。

1975年開業のこの店、ずーっと変わらない大ボリュームの盛り付けに学生はもちろん、私世代の洋食屋マニアにもフアン多く、営業時間中はひっきりなしのお客さんを裁くにも大変な有様ですから、お客も心得たもので、終ればそそくさと席を立つという、店と顧客の連動型ホスピタリティの典型店であります。

一方、シェフの親父さんは店内の喧騒など知らん顔で、ひたすらフライパンを凝視しつつ、一人で6人前を5分足らずでまとめてしまう分裂型集中力の持主で、その後姿からは何か、ありがたいオーラをいただいているが如くであります。

程よい柔らかさのハンバーグ定食は、ずーっと変わらないトマト風味のデミグラスソースが絶品で、「ご飯は少な目でお願いします。」と言った私でもお替りしたくなる、美味であります。

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2008年8月 5日 (火)

自転車ショップ・成城 BEX ISOYA

Rimg11342 Rimg11334 Rimg11337 Rimg11332 Rimg11335_2 6月6日にオープンしたスポーツ自転車専門店・BEX ISOYA 成城店 http://bex-isoya.com/shop/ は世田谷通り沿いにあります。

荒っぽい車がひっきりなしに通る街道筋には相応しくないほど、きちんとした店舗を構え、そのスタッフの皆さんも、よくこの手の店に有りがちな、学生バイトではなく、接客対応もきちんとした、トレーニングを受けている確かさがありますから、質問に対しても、的確な回答が響きます。自転車だけでなく、生活を楽しもうとする気持ちがこの店には溢れていて、ちょっと寄って行きたくなる店です。クリーンな空間はこれまでの自転車ショップに一番欠けていた、控えめな商品展開の見事さも相まって、実に見やすく回遊できます。、

自転車の店は、店舗運営のプロが関わることなく、その殆どが、成り行きと勢いで営業してる処が多いので、どうしても、暫く経過すると雑然と仕出し、さらに、周辺の 一般客に対応するために、日常生活に向いた品揃えにも気配りしてしまうのですが、この店は、完全に、セレクトショップとしての毅然としたコンセプトが明快ですから、心地よさ、最高です。

永い間、油と埃・陳列のお粗末さが、連綿と許されていた自転車ショップにも、ようやく時代の追風もあって、クラス感のある、きちんとしたカジュアルな店舗環境を備えた店が出来たことに、拍手であります。

此処の品揃えは、一見、マニア向きのレベルのものばかりと思ってしまいますが、価格的にも、バランスが取れてますし、何より、厳選したブランドのセレクトセンスがずば抜けています。LEMON ・KLEIN など、一味違う渋くてお洒落なブランドが、店内に、バランスよくレイアウトされています。

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2008年7月 2日 (水)

目白・KAZAMIDORI

Rimg9985 Rimg9982 Rimg9983 都心の自転車徘徊のコースも目ぼしいルートは、ほぼ走破して、残るは、未開拓のコースを発掘するしかありませんが、その一番のポイントは『大人の町』とでもいっておきましょうか・・・。

さて、私世代から上の皆さんにかけては、目白というと独特の趣きのある地域で、1960年代から、その優雅な町名の響きが、否が応でも、スノッブな皆さんのたまり場でもありました。

又、吉村順三氏・小池岩太郎氏・水野正夫氏をはじめ、多くの建築・デザインに関わる先達の皆さんもこの界隈に居を構えたこともあって、お洒落でありながら、ちょっと知的な薫りも漂っていました。

此処、KAZAMIDORI http://www.mejiro.net/S9795.html も,目白では比較的カジュアルな洋食屋さんとして、1970年代から今も人気のスポットです。私もこの向かいにパタゴニアの日本第一号店http://www.patagonia.com/web/jp/patagonia.go?assetid=6545&slc=jp_JP&sct=JP&src=rps_go000379が出来て以来、立ち寄る定番のお店で、オムライス・ピラフが私のお奨めですが、自転車の時はちょっとヘビー級のボリュームであります。店内もまったく当時と変わらず、1970年代の雰囲気を今に伝えていますから、どうしても私世代のお客さんが多いのかもしれませんが、場所柄、学習院の学生さんも相変わらず多いように見受けます。

パタゴニアの隣の地下に同じ頃出来た、ロッククライミングの専門店CARAFATE http://www.calafate.co.jp/ も、独自の品揃えで、日本の岩登りの普及・啓発に尽力されていて、このアウトドアスポーツの専門店二店舗が並んで、KAZAMIDORIの向いにあるからこそ、この一角が今でも錆びつかない光彩を放っているように思います。

どの店も、せかせかせずに、この町らしく、のんびりとしています。

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2008年4月27日 (日)

北青山・山陽堂書店

Rimg7741 表参道と青山通り信号傍にある『山陽堂書店』は、場所柄ファッション・デザイン・風俗情報誌の品揃えとその棚分類・陳列がおみごとで、ぱっと店内に飛び込んでも、迷わず目的の雑誌・本を探せます。決して広くもなく、おまけにスキップフロアー状態ですから、うっかりするとつまずきそうになりますが、女将さんとお嬢さんの笑顔を見るとにっこりしてしまうのです。今時、女性の仕切る本屋さんも稀少ですが、この店はいつ来ても本が綺麗に輝いていて、普通の本屋にありがちな埃っぽさが、全く観られないのです。

創業は明治24年(1891)という長い歴史をお持ちで、その間には、昭和20年5月25日の東京・山手大空襲で多くの人を店内に招き入れて助けたことや、今もこの界隈のランドマークとなっている外壁の谷内六郎さんも手伝った、タイルの壁画も現存している・・・など、じっと昭和史とともに生きてきたお店なのです。残念なのは1964年の東京オリンピックの際、青山通りの拡張工事で、お店の南側から三分の二ほどが、縮小されて、その堂々たる建物の名残が観られないことです。Sanyodo21_2

限られた空間にもかかわらず、海外情報誌の品揃えも侮れず、あの Monocle もきちんと置かれています。限られたスペースで最新・最上の書籍・雑誌を展開するのは神業的感性と在庫管理の理性がものをいう世界ですが、このお二人はそれをいとも簡単にさらり・・・と処理してしまうのです。

神田・神保町の本屋さんとはどうやら本・雑誌に対する捉え方が異なるようで、山陽堂書店はまさに情報としての紙媒体が大好きなようでありますし、その情報としての寿命・鮮度なども街を観ながら日々切磋琢磨して判断しているのです。ですからこの界隈のクリエーティブ界の皆さんの信頼も段違いなのです。

山陽堂書店  東京都港区北青山3丁目5-22   03-3401-1309

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2008年3月29日 (土)

日比谷公園の穴場

Rimg7967 都心のど真ん中でなお、鬱蒼とした樹木が茂る日比谷公園は、散策にもランチにもご機嫌なひとときを味わえるので、これから5月にかけては最高の時季を向かえます。

噴水公園界隈も近場のサラリーマンなどが手弁当持参で賑わいますし、松本楼のオープンテラスも、人見知りしないで餌を強請るスズメ・鳩が気にならなければ結構でしょうが、この日比谷パレス http://www.hibiyapalace.co.jp/ がやや離れた場所にあることも幸いして、春爛漫を満喫するにはベストでしょう。此処は結婚式場としての運営が主ですから、アポなしで行ってみても結婚式でランチも出来ない・・・などということもあるので、必ず事前の確認を怠らないことが肝心であります。

バニライエローの外観とオレンジのパラソルが、意外にも周りの樹木ともマッチしていて、エレガンスなのであります。さらに、白いテーブルクロスが優雅な昼下がりを暗示しているようですが、自転車の気合の入った恰好で入るには、相当な度胸と図々しさが必要とされます。

ちょっとした操作ミスでブログの掲載日が遅れてしまいました。              この画像は23日のものです。今日、29日は少し北風がありますが、日比谷公園も晴天の桜の満開が楽しめます

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2008年3月24日 (月)

自由が丘・茶乃子

Rimg7548 Rimg7551 Rimg7552 自転車で街を観るようになってから、一番の緊急課題は、あの賑やかな恰好で自由に気兼ねなく入りやすい店の少ないことです。週末のお気軽コースの帰りに抜ける自由が丘も然りですが、唯一、一軒この『茶乃子』というお店は、自転車乗りを喜んで迎えてくれるお店です。ご存知のように、新旧の入れ替えが極端に激しい自由が丘飲食・喫茶業界にあって、時代に翻弄されることなく、永年に亘りこの可愛いコテージ風の店舗は、毎日賑わっています。私ども自転車乗りは例外として、犬連れのご夫婦・初老の女性などが店舗に占める比率も多く、この雰囲気は自由が丘の地元の皆さんで溢れた、正しいカフェの姿であるかも知れません。

この日は早朝のトレーニングを終え、開店と同時に入りましたから、ご覧のようにな開放感たっぷりの写真となりましたが、ものの10分ほどで店内の椅子はほぼ埋められました。目の前の暗渠となっている遊歩道は、街づくりの好例として様々な雑誌に採り上げられていますが、この環境とこの店は抜群のハーモニーを見せてくれますから、願わくば全ての店がガラスで閉ざさずに開放されれば、もっと素晴らしい舞台となるでしょう・・・。周辺はブランドショップ・セレクトショップなどで占拠され、生活の薫りが少ないため、この店の珈琲の香りだけが、遊歩道をはじめ周囲に朝の優雅なひとときの魅力を放ってくれています。

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2008年3月22日 (土)

新宿『風紋』・林聖子さん

Rimg7595 Rimg7627 Rimg7612 新宿は旧・花園にある『風紋』は今年で開店47周年という世界遺産なみの長寿店です。出版界では文壇バーと呼ばれ、とくに1960年代から70年代においてはこの店に来れば、作家・編集者・画家・俳優・詩人・プロデューサー・建築家・デザイナーが一炊の余地無く、団子状態で飲み且つ語り・・・という世界があって、一家言をもつお客たちの強烈な文化的格闘技と異種交換会が毎日のように続いていました。

さて、この店を切り盛りする林聖子さんは今年80歳ということで、有志が集まって3月15日にお祝いの会が開かれました。往年の名編集長をはじめ、各出版社のお歴々から作家も多数出席され、まるで1960年代のような熱く若い純粋な熱気に包まれました。皆さんの多くは70歳代から80歳代にあるにも関わらず、相変わらずの酒豪ぶり、健啖ぶり・・・と、どれをとっても後の世代は負けてしまうのであります。

時代は、軽く優しく柔らかい方向を願っているようですが、この日の『風紋』は、重く手厳しい人間力に溢れた個人が、いまだに健在であることを呼び起こしてくれたひとときでありました。

それにしても風紋の内装・調度・照明といい、壁に並んだ昭和日本の絵画といい、重厚さとモダニズムの匙加減が素晴らしい、今では世界でも稀有なお店であります。

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2008年3月14日 (金)

銀座・MIKIMOTO

Rimg7494 今月11日まで銀座・中央通りに展示されていた、ミキモトhttp://www.mikimoto.com/index_f_ja.htmlのオブジェはあまりにも美しくそのストレートな造形にみとれてしまいました。SHELL CUBEと題されたこのオブジェは日本大学芸術学部の学生のコンセプトを元に制作されたもので、創業者・御木本幸吉翁の生誕150周年を記念して設けられた『銀座スペースデザイン学生コンペティション』で選ばれた作品です。

全面あこや貝で覆われた正六面体は、陽射しを浴びて奥行きのある光沢とグラデュエーションが、上品なオーラを放っていました。海外・メガブランドの稚拙な意匠・造形が蔓延る中央通りにおいて、このミキモトと和光のヴィジュアルプレゼンテーションは日本の誇りを賭けて、海外ブランドをあざ笑うがごとく、格の違いと緻密な段取りの証しを見せてくれます。

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