2009年8月 5日 (水)

軽井沢・1933年

193308 1933年http://www001.upp.so-net.ne.jp/fukushi/year/1933.htmlは昭和史・世界史にとっても様々な出来事の生じた年で、その後の暗い世相を牽引したきっかけもこの年に起因することが多いのでありますが、軽井沢にはまったくそのような暗雲立ち込めだした様子の微塵もなく、戦前の格差社会の風俗を如実に物語っています。

ところがある方の話ですと、この数年前からドイツ国の外交官と日本の官僚がこの軽井沢において、様々な謀を画策していたようですから、実態はこのような優雅な側面だけではなかったようであります。

国際連盟脱退・ヒトラー首相に任命・生糸相場大暴落・小林多喜二拷問死などの暗い出来事の多い中、皇太子誕生などの明るいニュースも僅かながらありますが、カゴメトマトジュースがこの年に誕生したとは知りませんでしたね・・・。

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2009年1月20日 (火)

松山猛趣味 という本

Rimg8585 Rimg8587 Rimg8588 Rimg8591 1999年にNHK出版から刊行された、松山猛さんの書かれた男の趣味的生活に関わるモノの薀蓄本は、マニアックなレベルの情報が満載なのですが、文体が紀行文のように、そのモノが登場する場面の展開がみごとで、男が拘りがちな世界を、開放的に表現してくれます。

人間の想像力・創造力から生まれた、モノを取り巻く文化というものは、一度その世界を垣間見てしまうと、余りにも奥深く、結局、生涯の友として、付かず離れず、寄り合っていくのがベストスタンスなのでしょうが、多くの男性は、そこまで踏み込まずに、外野から遠巻きに観察して、覚めた視線で、深みにはまった輩を冷静に観ているのでしょう。

この本はどっぷり浸かりそうで、浸からない、みごとな大人のスタンスが、その気持ちよい文体と共に、それほどモノマニアでない皆さんにも、納得尽くめの話しがぎっしりですから、独り、誰も居ない居間で、通り過ぎた青春の青臭い思い出を肴に、読書三昧・・・も、結構なのでは・・・。

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2008年10月 1日 (水)

池田弥三郎・『ふるさと日本』 1972

Rimg4711 残念なことに昨年いっぱいで銀座・奥村書店が無くなって、銀座の散策の大きな愉しみが忽然と消えてしまいました。私にとって銀座の聖域、いや、オアシスの方が相応しいスポットでありましたが、今その跡を見ると悲しい限りです。

昨年ぎりぎりに古書を求めに伺い、この池田弥三郎著『ふるさと日本』を買い求めました。

生粋の江戸っ子である池田さんの語るような流れで書かれた文体は、久しく書物から離れていた私にとって新鮮で豊かなひとときを愉しめる、絶好のエッセイばかりです。

「ふるさと日本」「ふるさと東京」「旅の文化史」「季節そのおりおり」と四編に分かれていますが、なかでも、この本を購入した奥村書店との因縁というか、「ふるさと東京」の内、(ふるさと銀座)が池田さんの祖父が営んでいた銀座『天金』というてんぷらやと、夫々の時代の推移とを掛け合わせた珠玉のエッセイばかりで秀逸です。幕末の彰義隊を匿う話から「東京」を昔の江戸っ子は「トウケイ」と読んでいたことなどまで、文章の詳細な部分に江戸の名残が散りばめられ、今日との比較も分かりやすく、嬉しい買物でありました。

1967年に鹿島研究所出版会から刊行されたこの本の内容は、江戸っ子らしく当時の高度成長を牽引した建設業界を皮肉っている文章も多く、発行者も辛い立場であったであろうことは想像がつきます。

尚、著者・池田弥三郎さんの甥子さんが池田雅彦さんで、学生時代は慶應大学ブルーグラスバンドの名バンジョー・プレィヤーとして活躍され、今はユニバーサルミュージックの音楽プロデューサーとして、あの『WaT』 http://www.youtube.com/watch?v=imeKI07eZCk をプロデュースされています。彼らの音楽に、何やら懐かしいフレーズを感じれば、それは間違いなく池田さんの感性が織りこめられているからです。

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2008年4月 4日 (金)

小林泰彦・東京自転車小旅行

Rimg7774 イギリスのフランク・パターソンさんが描く、精密な線描法による自転車ツーリングの紀行スケッチは、そのみごとな空気感・風景の捉え方を通して人気ですが、日本においてはこの小林泰彦さん http://home.b01.itscom.net/yasuhiko/ の抜群のデッサン力と、(兄・小林信彦ばりの)洒脱な文体によるこの一冊がとどめでしょうか・・・。

1975年に登場した『POPEYE』の雑誌に、ライフスタイルのトレンドとして、数多く登場した小林さんの海外取材としてのイラストルポを、ご記憶の方も多いと思いますが、小林さん自身が無類のアウトドア・スポーツの達人でもありましたから、POPEYEに初めて登場したアメリカ西海岸の新しいスポーツに関する、ご自身のコラムと挿絵には、毎号わくわくしていましたし、『山と渓谷』に連載のコラム・エッセイも、視点が山ばかりでなく、周辺のちょっと洒落た内容にまでふくらみ、小林泰彦さんが、無粋な山男ではない気配を、雑誌を通して感じていました。

Rimg7777Rimg7793さて、1979年に文芸春秋社から刊行された『東京自転車小旅行』には、自転車で気軽に散策する愉しみが盛りだくさんで、ピックアップされた東京の見どころの選択センスも素晴らしく、今では既に消え去ってしまった光景も多々ありますから、比較しながら読みますと、この30数年で相当入れ替わってしまった東京の環境の変遷も理解でき、資料としてもありがたい存在です。

この本も神保町の店先のダンボールに入っていて、ハンバーガー一個ほどのお値段に飛びついてしまいました。どうやら古書店にも世代交代というか、時代の流れを知らない輩が商いはじめたのか・・・、私世代には思い出の宝庫である1960年代から70年代の雑誌・単行本が放出し始めた有様のようです。

因みにアマゾンで検索しますと、『東京自転車小旅行』は、私の買った値段の10倍の価格でした・・・。

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2008年3月 7日 (金)

The Boy's Own Annual

Img_6116_1 Img_6121_1Img_6120_2 ラジオが普及し始めた1930年代、米英の少年たちはラジオから聴こえてくるサスペンス・戦争・スポーツなどの番組に、耳を傾けはじめていましたが、イギリスの所謂、エスタブリッシュメントの子弟の間では、やはりこの『Boy's Own Annual』を読むことが真・善・美・勇を併せ持つ、きちんとした大人になる第一歩と云われていたように聞いています。

私は子供の頃から今に至るまでひとつのことに集中できない癖があって、小学校4年から始まった英語の授業も、その内容より、配られた教科書の妙にバタくさい絵柄の方に興味がいってしまい、そのせいか、英語が得意であってもおかしくないのに、とうとうまともに洋書一冊読破することなく、今日まで来てしまいました。

そんな私でも、この本には隅から隅まで少年が興味を持ちたくなるような分野から、人を指導する立場になる将来を見越した正統な価値観を身につける教養分野まで、当時最先端の記事・論説や世界の情報がてんこ盛りのようですから、ついついのめりこんでしまいますし、なによりも英国人お得意のペン画による挿絵が少年時代の冒険・探検へのイマジネーションを高めてくれます。

天気の良いこの日、国立の銀杏書房を通して購入して以来仕舞い込んであった二冊を、虫干しいたしました。

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2008年2月17日 (日)

古書店の拾い物!

Img_7723_2 Img_7728 Img_7726 Img_7727 Img_7724_4 神田神保町は、時間の許す限り、頻繁に通っているのですが、昨今の家庭環境の状況なのか、大きく重い本の需要が悲惨なほど少なく、その結果、価格の大暴落を招いていて、逆に趣味性の高い豪華本などに興味のおありの方にはまたとない大チャンスでもあります。

先日も悠久堂書店の路面のダンボールの中に昭和43年・淡交社刊行の『日本の文様 風月・花鳥2~3』のセットがなんと一冊800円という価格で放出されていました。さほどの豪華本ではないものの、北村四郎・吉田光邦・田中一光のトリオでまとめられた日本の意匠史に燦然と輝く大仕事の本を見つけた時はその価格に唖然といたしましたが、時代の流れはもうこのような立派な内容の本を必要としていないと思うと、少しさびしい感覚を持たざるを得ませんでした。

この本、単なる意匠の本と思うと大間違いで、花鳥シリーズでは、その分類自体が北村四郎氏の専門である植物史・植物地理学に立脚し、図録の解説にもきちんとその体系が反映されています。また一方の風月では、天・地・人という中国で創案された三才の分類に決まり、日本の明治期までの知識思考様式のひとつに自然観察の手法が採りいれられていた、などということにも展観しています。

このシリーズ、本来は全四巻なのですが花鳥の第一巻が欠けていて今探してもらっていますから、いずれ登場するまでの時間をしばし手に入れた三冊で勉強いたします。

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2008年2月12日 (火)

エスクアイア誌・1990年代

Img_7716 Img_7717 Img_7718 Img_7719 Img_7715 昨今の男の雑誌の跳梁跋扈に僻々しているのは、私だけでしょうか。デスクトップで出版の心臓部といわれる編集とレイアウトの殆どを完了することが出来、さらにアートディレクターが介在しなくとも、消耗品扱いのようにグラフィック処理が進行していくご時勢では、見応え・読み応えのある雑誌など、期待する方が時代遅れなのかも知れません。もう殆ど、情報敏速処理加工業そのもののようであります。それでも、1990年代の『ESQUIRE』などを捲りますと、本好きな集団が夫々の情熱と拘りを以って、一冊一冊に入魂しつつ、刊行していった様子が此処彼処に垣間見れます。余白センスのある編集担当者が関わった趣きのページには、小気味よい文案がさらっと書かれて、要所・急所の押さえどころに一分の隙もなく、この雑誌制作集団の団結力が表れているようです。

ページを捲りつつ、突然、目の前にポール・スミスの厚いFAIROFAX手帳のなどをド迫力の見開き写真で見せられると、当時(1992年)一般にも普及し終わった感のあるこのシステム手帳を、今も再度購入してみたくなります・・。この雑誌には伝統的に物欲を喚起させる魔術のようなセンスがあるのですが、この写真などはその冠たるものといえるでしょう。

臨時増刊などのフェイントで雑誌おたくの意表をついては、斬新な切り口で男の世界を古今東西按配よく調理していましたが、その後出版社も変わり、当然担当者も代わって、現在この雑誌には、目新しさの方にばかりネタが偏り、往年の大人の正しい在り方という頑固一徹さの視点が全くといってよいほど、薫ってまいりません。

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2006年12月24日 (日)

記憶に鮮明な本

105_4205_2父の遺した資料の中から出てき305た一冊です。私が小学校一年になった1954年に出版された、創元社刊「世界少年少女文学全集の第3巻のものです。内容はイングランド童話・スコットランド童話・アイルランド童話、そしてロビンフッドからなり、父が私に読み聞かせた本です。私はこのイングランド童話とロビンフッドが大のお気に入りで、まだテレビも茶の間に登場していませんでしたから、毎晩といってよいほど夕食のあと父の朗読を愉しみにしていました。まだイギリスに関係する王侯貴族の名称・各地方の呼称など、まったく分からないことだらけでありましたが、それでも、何となくこの日本の話ではないこと位は理解していましたが、時々出てくる活劇の場面になると自分が主人公になりきり、想像力を発揮して勝手にイメージを膨らませていたように思います。

福原麟太郎(1894~1981)の訳文はたとえ子供向きであろうとも、正統な格調の高い日本語文体ですから52年振りのご対面とはいえ、今となって逆に読みやすく各ページを捲るたびにその頃の静かな夜,父の朗読の声までも蘇りそうです。 すっかり変色してしまった本でありますが、父と子が近しい距離だった時代のたったひとつの我が家の証であります。私などは、子供たちに本を読んであげたなんてことはごく僅かで、テレビを一緒に楽しんで過してばかりいましたから・・・。

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2006年12月 8日 (金)

ガリバー旅行記

201_35301_16  小学校2年生頃ともなると、家の中で一番広かった父のアトリエが遊び場になっていました。この家は有島生馬さんがアトリエとして使っていたものを父の兄が使用しておりましたが、戦争で亡くなったものですから昭和19年頃に父が譲り受けたものです。しっかりしたつくりで中二階の隠れ部屋のような納戸があってここが専ら私の自由に遊べる宝島でした。この納戸にはその頃の私には分からない不思議な本や雑誌が山積みとなっていて、うっかり引き出したりすると、元に戻すことは出来ませんでしたから、いつも、そーっと引き出す面白さとスリルを味わっていました。

 その中でもこのガリバー旅行記は立派な装丁で、さすがに他の本とは違う場所に単独でいかにも貴重な本と云わんばかりに立てかけてありました。子供心に何か大切なものなのだろう・・・という程度にしか思ってませんでしたが、父にとって大切な本であったことを知ったのは私が中学生になってからです。

 今でもこの本を開いた時の驚きは格別でした。他の本には見られない大胆な構成がしっかりと子供の眼に焼きついてしまったからです。ずいぶんと大きな絵に見えたのも事実ですが、それと全く読めない活字で埋め尽くされた各ページに愕然としました。この本、大正10年1月25日付けの初版本で、父が川端画学校に通っていた頃、祖父から贈られた一冊です。今、私の手元にありますが損傷も激しく、頻繁に見開くわけにもいきません。自分の思い出と記憶が凝縮しているものは、そんなにあるわけでもありませんから、これからは、どの様に保管しようかと悩んでいるところです。

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2006年11月 1日 (水)

神田古本まつりで発見!

Img_4832Img_4848 毎年この時期に開催される神田・古本まつりには5年ほど遠ざかっていましたが、今年は何とか仕事の合間をぬって出かけました。好天に恵まれ、普段は暗い店の中に山積みされている書籍も明るい日差しの元、虫干しも兼ねてご機嫌な様子でありました。開催期間のちょうど中日ということもあって、来街数もほどほどでしたから、本を探すのにこれほど好都合なこともありません。悠久堂書店・一誠堂書店も店内の本が値引きとなっていて、こちらは逆に普段より混雑していました。

ちょっと閃いたものですから、一誠堂書店の二階に上がり、普段は高価な美術系の本が並ぶ棚を見て回った後、見つけました。三冊ともにどちらかといえばファッション系の本でありますが、すべて職人が作り出すクリエーティブな世界を記録したものであります。グレース・ケリーの結婚式に使われた衣装・その他の製作現場の本、アジア・アフリカ・アメリカの民族指輪を採集した本、フェラガモが生み出す魅惑の靴コレクションの本、これらがすべて中古カメラの世界でいえば新古美品のカテゴリーといえるのでしょうか、三冊ともに殆ど新品状態です。汚れの微塵もないこの三冊をお得な価格で買い求めたあと、少々重い袋を提げながら、揚子江采館へと向かいました。予想とおり混んでいましたが、お決まりの冷し中華と麻婆豆腐に満足して、そそくさと家路に着きました。そういえば先週のガストン・レビュファーさんの本といい、神田では続けざまのヒットとなり、今週もご機嫌であります。

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2006年10月23日 (月)

くまのプーさんの挿絵!

Img_4555109_3 英国の作家、アラン・アレクサンダー・ミルン

( http://www1.odn.ne.jp/ccr61370/eh.htm )が自分の息子、クリストファー・ロビンの本を1926年に、詩集・[NOW WE ARE SIX] として出版されましたが、その内容が英国文学の伝統文体を踏まえていましたからこそ、多くの人に愛読され、今もってその人気は衰えていないのでしょう。

この中に登場してくるくまのキャラクターこそが、その後、プーさんという愛称で世界を席巻するくまさんです。わたしはこの本と国立の銀杏書房( www.kanshin.com/keyword/938565 )で出会いましたが、その挿絵が素晴らしく、一冊の中に数多描かれていますから詩そのものよりも、挿絵を見て、和ませてもらっています。309_1挿絵を描いたアーネスト・ハワード・シェパードさん1209

2809 ( http://www1.odn.ne.jp/ccr61370/eh.htm )は建築家の父、水彩画家の母をもち、王立美術学院で学びました。この本の挿絵はどれもがデッサンにぶれがなく、些細な絵であっても、密度の濃い説得力のある線の力が生きています。息子、クリストファー・ロビンとくまの挿絵以外にも彩りを添える取り巻き連中が登場し脇を固めていますから、大人が鑑賞してもおかしくない古典といわれるのにも、納得です。こんなところにも、イギリスのもつ、大人の豊かな文化の一面が垣間見ることができます。

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2006年7月29日 (土)

This Fabulous Century

Img_3494 人間の欲望が社会との絡みの中4ce8bbac0009d23f92ea2edb80617d651timered_1でどのように推移していったかと云うことを時系列で解らせてくれるのが、TIME LIFE社から刊行された『This Fabulous Century』(素晴らしき世紀 )です。

永いおつきあいをさせていただいている、メンズ・ファッション界のプロフェッショナル、斉藤久夫さんからそうとう昔に薦められたこの本は、アメリカ社会の変遷を1870年代から1970年代に至るまで、風俗を中心に写真でひも解いてくれます。

TIME LIFE社の様々な雑誌に残された豊富な写真・記事を再構築してまとめられたこのシリーズ本は、現在中古本市場で探すか、インターネット検索で根気よく探すしか、手立てはありませんが、人文系・社会学系に興味のある方には一番のお薦めです。その時代の大事件はもちろんのこと、伝説の英雄に始まり、映画・スポーツのヒーロー、画期的な発明、庶民の暮らしぶりなどが素晴らしい写真を通して読み取れ、見ているだけで人間の知恵と欲望の奥深さが伝わって来ます。中には眼を覆ってしまうような写真もでてきますが、生きた歴史として見て頂ければ、よろしいでしょう。

私が所有しているものは、その時代時代に流行った美しい柄の布地張りの合本ですが、その他にも、その時代時代を代表するヒーローを表紙にしたものも、在るようです。

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2006年6月 8日 (木)

飛び出し本にびっくり!

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Img_3180最近は、随筆やデザイン関連の本以外は見向きもしなかったのですが、通りかかった神田・北沢書店の児童書コーナーのトップスペースに『飛び出す本』が集結していましたので思わず止まってしまいました。乳幼児向きのものから中学生向きと思われるものまで、千差万別に置かれてましたが、その中にピン!とくる一冊がありました。恐竜をテーマにした一冊なのですが、これがたいへんきちんとした仕事で出来ています。どうやら、たいへん人気のある本のよう で私は偶然にもすぐ購入できましたが、タイミングを逃すと、相当の期間「待ちの状態」を余儀なくされそうです。なにしろ、飛び出す「からくり」は手作りのため、間が掛かるそうなのです。又、英文解説も簡潔で辞書を片手にのんびりと訳すのも良い趣味といえるのでは・・・。

それと恐竜に使われている色彩計画・表現手法が考古学的観点に基づいたものではなく、極めて、グラフィック・デザイン的と云うか、アート的なのが驚きです。この点からも、この本が子供のための知識教育を目的に作られたものでなく、むしろ大人の遊び心を満たしてくれる意図で考えられたように思われます。ロンドンで出版されたものなのですから、なんとなくポップアートの息吹を感じるのも無理からぬことなのでしょうか。

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2006年5月 8日 (月)

BOY'S OWN ANNUAL

3_2101_11 「BOY'S OWN ANNUAL」はイギリスで1880年代から1950年代まで続いた「BOY'S OWN PAPER」という新聞二年分を一冊に合本したもので、その格調の高い造本がマニアにとって堪らない観賞本の対象となっています。

もちろん内容もエスタブリッシュメントの子弟を対象としていますので、政治学・経済学・軍事戦略・スポーツ・自然観察・科学技術・芸術と凡そ、未来のリーダーとして必要不可分とされるジャンルが美しい挿絵・写真を添えて記述されています。当然、時代背景にも影響され、ジャンルの比重も変化しますが、今見ても飽きないのは、内容が記事に留まることなく、論説の上に立脚していることだからでしょう。大人の国の大人になる下地作りを、この本からも垣間見ることができました。201_6

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2006年3月30日 (木)

1959.ミシェラン・ガイドブック

0211 未だ見知らぬ町・国を想像力だけで旅することを、確かアームチェアー・トラベラーズと呼ぶそうですが、なかなか上手い呼び名ですよね。今のようにインターネットが発達して、ましてはGoogle Maps Earth ・Localwww.earth.google.com)       

(www.maps.google.co.jp)のように瞬時にして、世界中の至る場所や、日本国内をサテライトで手に取るように見せてくれると、その想像力とやらを必要としなくても情報が手にはいることとなり、便利な一方、失うことも大きいなと思います。

そんな訳で想像力が衰えないで済みそうなのが、国立の銀杏書房(0425-72-1091)から届いた1959年版のミシェラン・ガイドブックです。これをただ睨むだけでその時代の気配が見えてくるから不思議です。勿論、ミシェラン・ガイドブックの「売り」はレストランの格付けですが、それ以外にも、楽しい見方がいろいろあります。レストランの沿革と、ストーリー・メニュー内容・ミシェランの広告のビジュアル、などですが私はどちらかといえば、道路案内図を見て、地勢をイメージするのを楽しんでいます。印刷も活版ですから陰影があって、それだけでも想像力を後押ししてくれます。0111

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